プロチームにとって安定収入となるシーズンチケットの販売。近年ではさらに大きな収益を見込み、豪華な座席やラウンジなどでの飲食サービスがついた「プレミアムシート」、さらには個室からゲームが楽しめる「ラグジュアリーボックス」とサービスは進化、拡大してきた。


 そんな中で1990年代半ばからNFLのチームを中心に導入する動きが目立つようになったのがパーソナル・シート・ライセンス(PSL)である。


 PSLとは、簡単にいえばシーズンチケットの購入権ということだ。NFLは人気のあるチームが多く、中にはシーズンチケットだけでチケットはほぼ完売、そのシーズンチケットの購入希望待ちが何年にもなるチームがあるほどである。
 そこで生み出されたのが、所持していればシーズンチケットを将来にわたって購入できる権利、PSLなのだ。ゴルフ場の会員権に似たものと言えるだろう。


 PSLは80年代に考案されたとされ、93年にパンサーズが導入したのが最初とされている。以後、主にスタジアム建設の一部費用捻出目的などでPSLが急速に広まっていった。
 来年開場予定のバイキングズの新スタジアムでは、PSL販売により、1億ドル(約110億円)の資金調達が見込まれている。


 現在、NFLでは15チームがPSLを導入し、さらにMLBやNBA、NHLなどにも広がるなど、大きな流れとなっているのだ。


記事提供=「NFL Japan BIZ」
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渡辺 史敏 (わたなべ・ふみとし)のプロフィル
1964年生まれ。明治大卒。雑誌編集者を経て1995年に渡米。ニューヨークを拠点にNFLやサッカーなどスポーツ、ITの分野で取材・執筆活動を行う。2014年4月に帰国。フリーランス・ジャーナリスト活動を行う他、NFLの日本窓口、NFLジャパンリエゾンオフィスのPRディレクターに就任。

【写真】NFLではPSLやシーズンチケットがたくさん売れている(AP=共同)