NFLの公式スポンサーになるメリットは、直接的な広告展開だけではない。企業にはゲームなどでの製品使用による露出という大きなアドバンテージも与えられる。


 例えば公式ウエアスポンサーである「ナイキ」の場合、ユニフォームの他、ポロシャツやパーカなどウエア一式を提供する契約だ。選手やコーチはこうしたナイキ製ウエアを着用しなければならないのである。


 最近では世界的IT企業マイクロソフトが昨年結んだ5年間4億ドル(約432億円)と見られるスポンサー契約によって生まれた動きも話題になった。
 今シーズンからベンチにはマイクロソフトのタブレット機器、Surfaceが配給されるようになったのである。


 昨シーズンまでNFLでは、ベンチで相手チームの動きを分析するのに動画の使用は認められず、ビデオ・プリンターで用紙に印刷した白黒写真のみが許可されてきた。それが選手やコーチはSurface上で素早くカラー画像を見られるようになったのだ。
 水色の専用カバーをかけられたSurfaceをのぞき込む姿は一挙にポピュラーなものとなっている。


 一方、この公式スポンサーを阻害する動きを取り締まる動きも今シーズンあった。現在NFLは音響機器に関してBoseと公式スポンサー契約を結んでいる。
 49ersのQBコリン・キャパニックが、10月に行われたゲーム後の記者会見で、ライバル企業のヘッドフォンを首にかけて出席したことに対し、NFLは1万ドル(約108万円)の罰金を科した。
 公式スポンサーは、それほど大事な存在なのである。


記事提供=「NFL Japan BIZ」
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渡辺 史敏 (わたなべ・ふみとし)のプロフィル
1964年生まれ。明治大卒。雑誌編集者を経て1995年に渡米。ニューヨークを拠点にNFLやサッカーなどスポーツ、ITの分野で取材・執筆活動を行う。2014年4月に帰国。フリーランス・ジャーナリスト活動を行う他、NFLの日本窓口、NFL ジャパン リエゾン オフィスのPRディレクターに就任。

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