様々なスポーツが広く親しまれているアメリカにおいてNFLは圧倒的な人気を誇っている。

 下図はスポーツ専門局ESPNが18歳以上のアメリカ人を対象に最も好きなスポーツを挙げてもらった調査結果をグラフ化したものだ。NFLは35%の回答者が最も好きなスポーツに選んでいる。これは”国民的娯楽”とも呼ばれているメジャーリーグ・ベースボール(MLB)の2倍以上である。

 さらにこの調査は1985年以来毎年実施されているが、NFLはこの最初の調査で24%を獲得、MLBの23%を1%上回り、1位に輝いた。その後NFLの人気は拡大を続け、30年間トップの座を維持し続けている。

 12~17歳を対象に同じくESPNがどのスポーツのファンであるかを尋ねた昨年の調査においてもNFLは38.81%を獲得し、1位だった。ちなみに2位は30.11%でNBA、3位は27.53%で大学フットボールとなっている。

 またリーグの収益でも抜きんでている。ニュース専門局CNNによれば、昨年のNFLの収益は90億ドル(約9000億円)に達した。これはMLBの75億ドル(約7500億円)、全米大学体育協会(NCAA)の53億ドル(約5300億円)、オートレーシングNASCARの41億ドル(約4100億円)、プロバスケットボールNBAの40億ドル(約4000億円)のいずれをも大きく上回っている。
 サッカーで最も人気のあるリーグの一つであるイギリス・プレミアリーグは33億ドル(約3300億円)で、NFLの3分の1に近い規模なのだ。

 こうした数字を見るとNFLがいかに成功しているプロ・スポーツリーグであり、また国民的スポーツとなっているか理解できるのではないだろうか。。(NFL JAPAN 渡辺 史敏)


渡辺 史敏 (わたなべ・ふみとし)のプロフィル

1964年生まれ。明治大卒。雑誌編集者を経て1995年に渡米。ニューヨークを拠点にNFLやサッカーなどスポーツ、ITの分野で取材・執筆活動を行う。2014年4月に帰国。フリーランス・ジャーナリスト活動を行う他、NFLの日本窓口、NFL ジャパン リエゾン オフィスのPRディレクターに就任。

【写真】NFLは米国で圧倒的な人気を誇っている