京大監督時代にチームを6度の大学日本一に導き、このほど大学日本代表の監督に就任した水野彌一氏が、2年ぶり27度目の対戦となった関学大と日大の甲子園ボウルについて語ってくれた。


 きょうの試合はお互いにディフェンスがよかった。これは予想通り。特に関学のDBのパスカバーが光っていた。それに対して日大は、一対一で勝てるレシーバーがいなかったので厳しかった。
 関学が序盤に攻めあぐねた背景には、日大DLの頑張りがある。よくプレッシャーをかけ、QBのスクランブルにもよく対応していた。


 関学最初のオフェンスシリーズでギャンブルにいったのは、自信がないのでTDを取りにいったのか、それとも強気に出て失敗しても、ディフェンスが止めてくれるという自信の表れかは分からない。
 関学は選手層が厚い。引き分けた立命戦も見たが、実力差は歴然だった。強いて弱点を挙げるなら、それはオフェンスの幅のなさかもしれない。


 日大のQBは、パスを投げるのに苦労していた。上背がないので、ロールアウトをして投げた方がよかったのではないか。ゲームの終了間際、スクランブルして投げたパスはよく決まっていた。
 もうちょっと動くか、思い切り早いタイミングでパスを投げたらよかったと思う。中途半端ということではないが、当たり前のタイミングで普通のパスを投げていた。


 関学のDBは、ものすごくレベルが高い。練習をよくしているのだと思う。チームとしての練習はもちろんだが、ビフォー、アフターで個人の能力を上げる練習をしているのではないか。動きにそつがなく、精度の高いプレーが多かった。そういったプレーは目立たないが、随所にあった。そういう意味で見応えのあるゲームだった。(談)

【写真】第4クオーター、日大のQB高橋のパスをインターセプトする関学大のDB大森=14日、甲子園