いつもご愛読ありがとうございます。先週は、2000年女子プロリーグ開幕の歴史的瞬間について、書かせていただきましたが、今回は、佳境に入った2014年女子プロリーグについて紹介します。


 女子プロリーグは、その後どんどんとチーム数が増え、一時期リーグの数も増え続けた。分裂、合併などを繰り返し、数年前から二つのリーグに落ち着いている。
 その中で、現在最大勢力を誇っているのが、ウーマンズ・フットボール・アライエンス(WFA)http://wfafootball.net/。私は2012年からこのリーグに所属している。


 リーグは、アメリカン・カンファレンス、ナショナル・カンファレンスの二つに分かれており、更に各カンファレンスが6地区に分かれていて、合計42チームが所属している。
 レギュラーシーズンは8試合あり、同じ地区のチームと2試合ずつ、ホーム&アウェーで戦い、違う地区のチームとも1~2試合行なうのが基本だ。


 チームが増えたことによって、遠征の飛行機移動が減り、レギュラーシーズン中はだいたいバス移動ですんでいるので、チーム経営はかなり楽になってきている。
 しかしプレーオフに入ると他地区のチームと対戦するので、飛行機を使う。アウェーゲームが続くチームにとってはかなりの負担だ。
 プレーオフは2週間に一度行なわれ、航空券はだいたい2週間前からどんどん値が上昇する。次がアウェーのチームは、試合が終わった直後から航空券を手配する必要があり、次がホームのチームは、すぐにフィールドを押さえ、チケットやプログラムを刷って、告知をして観客を動員する。


 コーチ陣は、シーズン中当たっていない違う地区のチームのスカウティングを行ない、選手たちは練習とともに資金集めやチケット販売を行なう。そのためのイベントを行なったりもするので、レギュラーシーズン中よりも忙しい期間なのだ。


 現在WFAはプレーオフのラウンド3を終えた。次の試合は、カンファレンスチャンピオンシップゲーム。現在残っているチームは4チームだけとなった。


 今年、というよりここ数年、日本から参加は、私以外には小倉典子選手一人。他にアメリカ生まれの日系人、日本生まれのハーフジャパニーズはいるけれど、日本国籍は、私たち二人だけだ。
 小倉選手は、島根大学のアメリカンフットボール部に所属していたころから、私のいた東京の「レディコング」に深夜バスで練習に来ていた。


 それ以前には、タッチフットの大会・さくらボウルMVP谷田純子選手も、深夜バスで練習に参加していた。
 谷田選手は、5年間アメリカでプレーし、全米優勝も経験した。その谷田選手のいたサクラメント・サイレンスに小倉選手は7年前に入団。初年度は渡米してすぐに怪我をし、ずっとチームに帯同していた。
 もう絶対に来ないだろうと選手全員が思っていた中、翌年もサイレンスにやってきた。ずっと怪我に泣いてきたけれど、ここ数年はだいぶ安定した選手になってきている。


 そのサイレンスのチーム解散が昨年決まり、今年のチームを悩みに悩んで、最後の最後にボストン・ミリッシャと契約。本人いわく「ロングスナッパーができます」の一言が、チームが欲しがった理由とか。
 そのロングスナッパーの小倉選手が、今季はランニングバックとディフェンスラインで出場し、活躍している。


 そしてチームは、全勝で現在ベスト4に残っており、次の試合に勝てば、チャンピオンシップへ進む。ちまたの予想では、チャンピオンシップのカードは、サージVsミリッシャ。つまり、チャンピオンシップで初の日本人対決が実現する。
 ノリちゃん、7月19日の試合に勝って、シカゴで会いましょう! チャンピオンシップは8月2日、試合の模様はESPN3、インターネットでの放送があります。

【写真】米女子プロリーグで活躍を続けるベティ鈴木(右)と小倉典子