各カンファレンスの順位争いが一段と激しくなっている。全米大学体育協会(NCAA)フットボール部門のボウル・サブディビジョン(FBS=旧1部A)は、10月28日を中心に米国各地で第9週を行った。


 ランキング首位の、南東リーグ(SEC)西地区のアラバマ大はこの週はお休み。残りの4試合に向けて英気を養った。
 ランク3位で同東地区首位のジョージア大はフロリダ大を42―7で一蹴した。


 前週ミシガン大を退けたランク2位のペンシルベニア州立大は、ビッグ10東地区の覇権をかけてオハイオ州コロンバスに乗り込み、ランク6位のオハイオ州立大と対戦した。
 しかし、第4Qに怒濤の反撃に遭い38―39の1点差で今季初黒星を喫した。同西地区をリードするランク5位のウィスコンシン大はイリノイ大を24―10で破り全勝を守った。


 ビッグ12の首位でランク4位のテキサスクリスチャン大(TCU)は、同25位のアイオワ州立大に7―14で今季初黒星を喫した。
 この結果、リーグ内の成績はこの2校とオクラホマ州の2校の計4校がいずれも4勝1敗で並ぶ大接戦となっている。


 ペンシルベニア州立大は前週の勢いそのままに、エースRBサクォン・バークリーがキックオフでいきなり97ヤードを走り抜けて先取点。QBトーレス・マクソ―リーのリードもさえて、第2Q半ばまでに4TDを積み重ねて、一時は18点もの大差をつけた。
 オハイオ州立大のアーバン・メイヤー監督にとって、前半の28失点は同校に就任して初めてのことだった。


 しかし、オハイオ州立大は粘り強かった。第3Qを終わっても20―35と点差はあまり変わっていなかったが、臆せず食い下がった。
 第4Qに思いがけぬパントブロックが飛び出した。その2プレー後、QBのJ・TバーレットがWRジョニー・ディクソンへ38ヤードのTDパスを通した。


 ペンシルベニア州立大に38ヤードのFGを決められたが、オハイオ州立大はその直後の4分25秒、相手陣深く攻め込んで、バーレットがまたもディクソンへ10ヤードのパスを通してTDを奪った。
 ディクソンを走らせた2点のTFPには失敗し、33―38とFGでは追い付かない点差は残ったが、流れは大きくオハイオ州立大へ傾いていた。


 5点差に迫られたペンシルベニア州立大は安全策に徹し、次のシリーズはバークリーが3度走ってパントと手堅く試合を進めた。
 残りの時間は3分7秒。ボールはオハイオ州立大陣42ヤードに置かれた。オハイオ州立大としては、TDにしなければならない攻撃権で、バーレットがこのドライブを鮮やかに完結させた。


 自ら2ヤード走った後、WRテリー・マクローリンへ20ヤードのパスを成功させてダウンを更新すると、次はRBのK・Jヒルへ6ヤードと14ヤードのパスを2本決めた。
 ダウンを更新してゴール前16ヤード。即座にバーレットのパスがTEマーカス・ボーへ鮮やかに決まり、39―38と逆転した。再度試みた2点のTFPは失敗した。


 1分40秒を残し、 オハイオ州立大は守備陣がこのリードを守った。このあとマクソ―リーのパスを徹底的にマークし、不成功3、サック1を記録して1点を守り切った。


 3週前に敵地ノーマンでオクラホマ大を倒したアイオワ州立大が、今度は本拠地エームズにTCUを迎えて、全米ベスト5のチームからの二つ目となる見事な勝ち星をもぎ取った。
 アイオワ州立大はQBカイル・ケンプが好調。とりわけ前半には23本中15本のパスを通し、166ヤード、2TDを記録する活躍だった。


 この結果は第1Q7分53秒、WRマット・イートンへの17ヤードの先制TDパスに表れ、第2Q3分34秒には、ケンプからWRハキーム・バトラーへ4ヤードのTDパスとなって14-0と優位に立った。
 TCUは後半開始のキックオフで、カフォンター・タービンが94ヤードのリターンを演じて反撃ののろしを上げたものの、QBケニー・ヒルが激しいマークに遭い、パスは24回で12本成功、2インターセプトファンブルロスト1を記録した。


 ビッグ12ではこのほかオクラホマ大、オクラホマ州立大が勢いを取り戻して首位争いの興味を高めている。


 独立校ではノートルダム大が着々と足場を固め、この週はランク中ほどのノースカロライナ州立大に35-14と快勝。最新ランキングでは5位に進出した。


 アラバマ大の首位は動かず、2位には同じSECのジョージア大で、オハイオ州立大が3位。同じビッグ10のウィスコンシン大が4位につけた。
 昨年の覇者クレムソン大は6位まで戻し、ペンシルベニア州立大は7位に後退。以下オクラホマ大、フロリダのマイアミ大、TCUが続いている。

【写真】エンドゾーンでTDパスをキャッチするオハイオ州立大のWRジョニー・ディクソン(左)(AP=共同)