本場米国のカレッジフットボールは、夏のトレーニング期間を経て、全米大学体育協会(NCAA)の1部Aのレギュラーシーズンが8月末に開幕する。
 今季は、各校が12試合を戦ったのち、年末年始の選手権試合および各地のボウルゲームで締めくくる。


 開幕を前に、米カレッジフットボールのあらましを述べておこう。毎年のことだが、やれ全勝だ、リーグ優勝だ、ボウル出場だ、ランク1位だ、チャンピオンだとやっているのは全米に展開するカレッジの上位の部分で、それ以下は大変申し訳ないが、バッサリと切り落としている。
 その辺にまで手を付けるには、時間も体力もないので、ご容赦願うことになっている。具体的にいうと、NCAAフットボール部門1部のボウルサブディビジョン(FBS)だけが記事の対象、ということなのだ。


 念のため付け加えるが、NCAAのフットボール部門は3部に分かれ、1部は昔の「A」に当たるFBSと、「AA」のチャンピオンシップサブディビジョン(FCS)という2グループに分けられている。
 先頃来日したイリノイウェズリアン大は、その3部に位置するチームだが、それでも日本との差は歴然で、関東をリードする早大を33―6と圧倒した。試合のことを語ると本稿のテーマがどこかへ行ってしまうので、またの機会にして先へ進む。


 NCAAのほか全米大学対抗競技協会(NAIA)という組織もあって、これは確か2部に分かれていたように思う。無論、レベルはNCAAより低い。これも申し訳ないが、取り上げていない。
 こうした大学スポーツでのフットボールチームが幾つあるのかはその昔、米国の大学入学案内を買ってきて一校ずつ数えたのを思い出す。詳細は忘れたが、両組織併せて700校台だったような記憶が残る。


 さてFBSである。昨年、一昨年は128校だったが、今季は2校増えて130校となった。まずこの2校を紹介する。
 一つは返り咲きでアラバマ大バーミングハム(UAB)。USA連盟に所属し2014年にはリーグ戦4勝4敗、トータルで6勝6敗の成績を残したが15、16年を休み今年度復帰した。


 以前の通り西地区に所属。東西両地区がバランスよく7校ずつとなった。同校は名前からもお分かりの通り、名門アラバマ大の系列校の一つ。
 カリフォルニア大とUCLA(カリフォルニア大ロサンゼルス)の関係のようなものだ、とご理解いただきたい。バーミングハムには収容人員7万2千人のリジョンフィールドがあり、これがUABのホームとなる。


 もう1校は南カロライナ州の沿岸カロライナ大(コースタルカロライナ大)。昨季まではFCSのビッグサウスの一員で、14年度にはリーグ優勝を遂げる強豪でもあった。
 今季から所属するサンベルト連盟(SBC)は、昨季は11校の奇数。同校の加盟によってこれまた12校と座りがよくなった。


 FBSの130校は、今季も従来通りの10のリーグ(カンファレンスと呼称するが、長くなるので昔からリーグとしてきた)と、いずれにも加わらない存在の独立校4校から成る。
 その多くが8月の最終週に今季の火ぶたを切る。


 最も早いのは8月26日の土曜日の4試合。独立校のマサチューセッツ大が山岳西部連盟(MWC)のハワイ大を迎える。
 MWCではコロラド州立大が太平洋12大学のオレゴン州立大をと対戦するほか、サンノゼ州立大がアメリカン体育連盟(AAC)の南フロリダ大と戦う。また昨季同様、海外での試合も組まれ、豪州のシドニーで太平洋12大学のスタンフォード大と、USA連盟のライス大が対戦する。
 現地の26日だと米国の時間では25日となり、最も早い開幕だが本稿を書く時点で詰め切れなかったのは申し訳ない。


 レギュラーシーズンはどのチームも例外なく12試合。その多くが11月25日の土曜日に閉幕する。ただSBCでは12チーム中10チームが12月2日に最終戦を組む。
 恒例の陸海両士官学校の対校戦はシーズンの最後を飾って12月9日にフィラデルフィアで行われる。


 12月下旬からはボウルゲームが始まる。2018年1月の選手権試合決勝を含めて計40戦。選手権戦の準決勝2試合は有名ボウルゲームが分担する決まりになっており、今季はローズボウルとシュガーボウルがその役割を務める。


 カレッジフットボールの簡単な案内に過ぎないが、こうした概略をまとめていると、開幕の日がひたすら待ち遠しくなってくる。

【写真】今年1月に行われた全米大学選手権決勝では、オレンジのヘルメットのクレムソン大がアラバマ大を破り初の王座に就いた(AP=共同)