全米大学体育協会(NCAA)フットボール部門ボウル・サブディビジョン(FBS=旧1部A)の2016年シーズンが8月27日開幕した。
 FBSの10連盟、4独立校、合計128校はこの後12月半ばまでのレギュラーシーズン、引き続いて1月上旬までのボウルゲーム、大学選手権を戦ってシーズンを終了する。


 幕開けを飾ったのは、山岳西部連盟(MWC)所属のハワイ大と太平洋12大学(Pac12)のカリフォルニア大の対戦。オーストラリアのシドニーのアンツ・スタジアムに約6万1000人の観衆を集めて行われ、51―31でカリフォルニア大が順当に白星を挙げた。現地時間で言えば8月26日の開幕である。


 この開幕戦に先立って、8月4日にはUSAトゥデー、同21日にはAP通信のランキングが発表された。
 このランキングはどこが最も強いのかという指標でであるのはご存知の通り。AP通信のランキングは1936年に始まったというから、ちょうど90年の歴史を持ち、全米のフットボール担当の記者約60人の投票で決める。


 USAツデーのランキングは、1950年に当時のAP通信のライバル社UPI通信が始めたもので、その後は多少の紆余曲折を経てUSAトゥデーとスポーツ放送のESPNが引き継いで現在に至っている。こちらは、全米のフットボール有力校の監督らが投票(今季は63人)する。


 ランキングのトップに挙げられたのは昨季の王者、南東リーグ(SEC)のアラバマ大で、APは1位票が33、1469点で首位に立った。
 これより2週間余り前に発表された監督投票でアラバマ大は1位票を55、1585点を集めて1位となっている。1位票の割合が変化しているのが気になるが、順位そのものは同じなのだから、まあいいとしよう。


 2位から4位は両ランクとも同じで、2位は大西洋岸リーグ(ACC)のクレムソン大。1位票はAPが16票で1443点。
 USAトゥデーは7票、1524点。3位はビッグ12のオクラホマ大で、APが4票、1352点。USAトゥデーは1位の投票がなく1398点。4位はACCのフロリダ州立大。前回紹介した通り、クレムソン大の好敵手であることが証明された形だ。APでは1位票4で、1325ポイントを獲得。監督の投票では1票、1351ポイントが記録された。


 5位以下10位までの顔ぶれは同じだが、両ランクの順位はまちまち。APのはSECのルイジアナ州立大(LSU)、ビッグ10のオハイオ州立大とミシガン大とが続き、Pac12のスタンフォード大、SECのテネシー大、そして独立校の雄ノートルダム大となっている。


 USAトゥデーは5、6位と7、8位と9、10位がそれぞれAPとは逆で、オハイオ州立大、LSU、スタンフォード大、ミシガン大、ノートルダム大、テネシー大の順になっている。


 両ランキングとも25校を選び出すが、このように順位がまちまちでは、下位ではかなりばらばらの顔ぶれになるのではないか、などと毎回思う。
 ところが順序こそ違え、毎年1校か2校の食い違いだけで、ほとんど同じメンバーのランキングになるのが普通だ。今季に至ってはその25校が、丸きり一緒だった。それも24位までは順不同だったのが、25位になってAPもUSAトゥデーもSECのフロリダ大で納まったのは不思議だ。


 このような偶然はともかく、リーグごとのベスト25を列記して筆をおく。まず最多はトップと末尾を押さえたSECでアラバマ大、LSU、テネシー大に次いで11位12位でミシシッピ大、18位16位でジョージア大、25位でフロリダ大の計6校。
 次いでPac12。14位18位でワシントン大、16位24位でUCLA、20位17位で南加大、24位22位でオレゴン大の計5校だ。


 5大リーグのこの他の三つはすべて4校ずつで、ACCはクレムソン大、フロリダ州立大に続き19位23位にルイビル大、22位20位に北カロライナ大。
 ビッグ10はオハイオ州立大、ミシガン大のほか12位11位にミシガン州立大、17位15位にアイオワ大。ビッグ12はオクラホマ大以外に13位テキサスクリスチャン大(TCU)、21位19位にオクラホマ州立大、23位21位にベイラー大となっている。


 独立校のノートルダム大のほかには、アメリカン体育連盟(AAC)からヒューストン大が15位13位と中ほどに納まり、人目を引いている。

【写真】オーストラリアのシドニーで開催されたハワイ大―カリフォルニア大(AP=共同)