全米大学体育協会(NCAA)フットボール・ボウル・サブディビジョン(FBS=旧1部A)の2015~16年シーズンは、9月3日に開幕。陸海両士官学校の伝統の一戦と、地区制を採る各リーグの優勝決定戦などで、12月12日に15週間に及ぶレギュラーシーズンを終える。


 12月19日からはボウルゲームが始まり、1月11日の第2回選手権の決勝まで合計41試合に激戦を展開する。続いてオールスターゲーム4試合を行って、1月30日にシーズンの幕を下ろす。
 勝ち抜き戦形式となって2年目の全米大学選手権大会は、12月31日に選考委員会のランキングに基づく4校が、テキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムでのコットンボウルと、フロリダ州マイアミガーデンズのサンライフ・スタジアムでのオレンジボウルとで、準決勝戦を開催。1月11日にアリゾナ州グレンデールのフェニックス大学スタジアムで決勝戦を行なう。
 準決勝の開始時刻はどちらかが4時で、もう一方が8時(いずれも東部標準時)。決勝は午後8時30分。


 このカレッジの王座を争う舞台は、NFLのアリゾナ・カージナルスのホームスタジアムとして知られる。総工費4億5千5百万ドルをかけて、2006年夏に完成。2008年に続いて今年冬にもスーパーボウルの舞台となった。
 FBSの方でもフィエスタボウルを毎年開くスタジアムでもある。フィールドは天然芝で天井は開閉式。観客席は3層に分かれ、第2層の2階にはボックス席が備わる。収容人員は合計7万2200人を数える。


 このほか、この選手権システムの一環として、他に4ボウルを選定。来年はこのうちの2ボウルが今年の準決勝を分担した2ボウル(コットン、オレンジ)と入れ代わって、準決勝の舞台を務める。
 舞台に組み込まれない年は、大晦日と元日に通常通りのボウルゲームを開催する。今季は12月31日にジョージア州アトランタのジョージアドームでピーチボウルを開く。


 試合開始は選手権準決勝の前、正午からとなっている。1月1日には3試合。選手権決勝と同じアリゾナのスタジアムで午後1時からフィエスタボウル。次いで午後5時からカリフォルニア州パサデナのローズボウルスタジアムで、最古の歴史を誇るローズボウルが開かれる。
 太平洋12大学(Pac12)とビッグ10の優勝に準じる成績を挙げたチーム同士の激突である。続いて午後8時30分からルイジアナ州ニューオーリンズのスーパードームで、ビッグ12とSECの王者に準ずる成績を残したチーム同士がシュガーボウルに登場する。
 なお、ローズとシュガーは組み合わせの概要が決まっているが、ピーチ、フィエスタはそれぞれにランキングの高位のチームを選択する。


 元日のテレビ放送はESPNが受け持っているが、ほかにもESPN第2とABCとが参入しており、フロリダ州タンパのレイモンド・ジェームズ・スタジアムでは正午からアウトバックボウルが開かれ、ビッグ10とSECのチームが戦い、これをESPN第2が放送する。
 1時からはフロリダ州オーランドのオーランド・シトラスボウル・スタジアムではシトラスボウルとして、SEC側がビッグ10または大西洋岸リーグ(ACC)の高順位チームを迎え、ABCが放送する。


 また1月2日にも4試合が予定されている。すべてESPNの中継で、これまでにも特に放送会社名を入れていないのはすべてESPNの放送と、ご理解いただきたい。
 この日もそうで、正午、午後3時20分、同6時45分、同10時15分と開始時刻が刻まれている。順に述べると、フロリダ州ジャクソンビルのエバーバンク・フィールドのタックススレイヤーボウル、組み合わせはビッグ10対SEC。」テネシー州メンフィスのリバティボウル、ビッグ12対SEC。テキサス州サンアントニオのアラモドームでのアラモボウル、ビッグ12対Pac12。アリゾナ州フェニックスのチェイス・フィールドでのカクタスボウルもビッグ12対Pac12である。


 今季の新加盟ボウルは現在二つ。一つは12月19日正午、フロリダ州オーランドのシトラスボウルを使ったキュアーボウルでアメリカン体育連盟(AAC)とサンベルトリーグ(SBC)の組み合わせで、CBSスポーツの放送。
 もう一つは12月29日のアリゾナボウル、USA連盟(C―USA)と山岳西部連盟(MWC)を招き、アリゾナ州ツーソンのアリゾナ・スタジアムを使い、CBSスポーツが放送する。


 このほかテキサス州オースチンのダレル・ロイヤル記念スタジアムでAACとC―USA。アーカンソー州リトルロックのワー・メモリアル・スタジアムでAAC対SBCなども計画されているが、雑誌のイヤーブックはもとより、外電などでもいずれも確定はしていない。


 当初41のプレーオフとボウルゲームと書いた。しかし、これは本稿執筆中の話で、事態の推移があれば、その都度改める予定なので、数字の多少の食い違いについては、ご了解をいただきたい。
 さてその41の中身であるが、全部きちんと書くと、きっと読みたくなくなるので、概要だけにする。まず選手権が3試合。そのシステムに組み込まれて4試合。システム外34試合、とこういうことなのである。


 日付順にいこう。12月19日(土)はキュアーボウルなど5試合。始まる時刻順に名前だけ書く。キュアーボウル、ニューメキシコボウル、ラスベガスボウル、カメリアボウル、ニューオーリンズボウル。
 出場するのはSBC3校、C―USA2校、AAC1校、MWC2校、中部アメリカン連盟(MAC)1校、Pac12が1校。独立校のブリガムヤング大(BYU)が出るときは、MWC1校となる。


 ご存知の通り、大学は原則として日曜日には試合はしない。そこで、次は12月21日(月)1試合。マイアミビーチボウルでC―USAとAAC。22日(火)は2試合、アイダホポテトボウル、ボーカ・ラツーン・ボウル。MACが2校、MWC1校、AAC1校である。
 23日(水)は2試合。ポインセチアボウル、ゴーダディボウル。24日(木)は海を渡って2試合。一つはキューバへ出てバハマボウル、もう一つはハワイボウル。この4試合はMWCが3校、AACが2校、MAC2校に陸軍士官学校となっている。BYUはここでも資格を有し、出場となれば先ほど同様、MWC1校と交替する。


 日曜が休みなら、クリスマスは当然お休み。翌26日(土)が6試合と集中している。セントピーターズバーグボウル、サンボウル、ハート・オブ・ダラスボウル、ピンストライプボウル、インディペンデンスボウル、フォスターファームズボウルだ。
 出場はACC4校、C―USA2校、ビッグ10が2校、Pac12が2校、AAC1校、SEC1校で、ノートルダム大も候補となっている。出るときはACCの1校と入れ替わる。


 28日(月)は2試合、ミリタリーボウル、クイックレーンボウルで出るのはACC2校、AAC1校、ビッグ10が1校。29日(火)は先ほど紹介した新顔のアリゾナボウル、空軍ボウル、ラッセルアスレチックボウル、テキサスボウルの4試合。MWC2校のほかは、ACC、Pac12、C―USA、ビッグ10、SEC、ビッグ12各1校。
 30日(水)は4試合、バーミングハムボウル、ベックボウル、ミュージックボウル、ホリディーボウルが行われる。


 2016年の1月1日と2日の選手権システム外のボウルゲームは先ほど述べた通りで今のところ34試合で、出場は68校となる。
 選手権出場チームが4校、新しい形の4大ボウルに8校。合計80校が出場するという年末年始の「大騒ぎ」である。

 昔は勝ち越さない限り、ボウルゲームなどお呼びではなかった。昨年昔取った杵柄で少しボウルゲームに触ってみて、勝率5割が十分出場の資格になるというのが分かってきた。
 それが今度は「128分の80」ということになると、勝率5割で線引きしていたのでは、チームが足らなくなる。どんな形になるのか。恐くもあり、楽しみでもある。


 なお出場校のリーグ分けをしていたら、各リーグが持っているボウルゲームの権利の数が自然に出て来た。無論最大はSECで10校が確定。続いてビッグ10とPac12が8校づつ、ビッグ12は意外に少なく6校。
 ACCとMWCは8校で、AACが7校、C―USAが6校、あとMAC5校、SBC3校と続く。このほかノートルダム大、BYU、陸士の独立校3校の分は外しておいた。計算が合わなくなるが、そこのところはお許し願いたい。
 またもう一つ、選手権出場校とシステム内4大ボウルのうちの二つは全くの未定なので除外した。実際にはSECやビッグ10の所属校は間違いなく増えるのだがやむを得ない。シーズン終了までお待ち願う、ということだ。

【写真】来年1月の大学選手権決勝の舞台になるフェニックス大スタジアムでは現在、NFLカージナルスのトレーニングキャンプが行われている(AP=共同)