2年ぶりにトレーニングセンターの会員になりました。2日連続でウエートトレーニングなるものをやってみました。とりあえずウォームアップから開始です。


 自分がどの種目で何キロを何回挙げられたのかはギリギリ記憶に残っているので、以前なら軽〜く10回は動かせたハズの重さにチャレンジ。1回目。何とか上がりました。2回目から急にキツくなって、3回目には「もうこれ以上無理や、やめとけ!」と脳みそに誰かが指令を出しています。
 でもさすがに3回ってことはないだろうからと4回目。意外と挙がります。5回目も挙がります。結局当初の予想どおり10回は楽に終えました。つまり、いつも僕が唱えている「気持ち」や「ハート」がいかに行動を変えてしまうのか、という事なのですね。


 本当は続けられる能力があるかもしれないのに「もうダメだ!」と思ってしまうとそこでやめてしまう。しんどい時にこそ「まだイケる!」と心底思えることが競技者としてまず必要な条件なんですねー。
 現役から退いて今年で9シーズン目になります。僕の戦うハートは完全に消えてしまったのですね〜。
 今更トレーニングして何を目指すの? と自分自身に問いかけたところで答えはありません。皮下脂肪が分厚く乗り、小走りすらできないのはマズい! と数年前から思い続けてはいますがnなかなか運動を継続できません。
 選手を引退してから何度も何度も決心すれど途中で断念。運動より重要なことが毎日次から次へと発生してしまいます。「運動できない理由=忙しいから」って完全に敗者の方程式ですね。


 10年ほど前、友人が重い病気になり、現在はある程度回復して日常生活を送っています。しかし、彼が病と闘っている時、僕に何度もこう言いました「タモンよ、人間は健康あってこそやで。金なんかナンボあっても健康じゃなかったら何にもオモロないで。せやからタモンも健康には注意しいや」と。
 彼は一生を過ごせる財は既に稼いであり、お金には全く困っていませんが、毎日病気と向き合って生きています。スポーツがバリバリできるほど健康で、好きな車を買いまくれるくらいのお金があるような人物になるのが僕の引退後の目標でしたが全く達成できていません。


 現状を見つめ直し、何が足らないのかを検証していくと、フットボールで頑張っていた時と明確に違う点があることに気づきました。そうです「気持ち」と「ハート」が全然違います。
 現状だと何とか飢え死にせずに生きて行けているので「まあええか」という甘い道に逃げています。でも世の中そんなに甘くありません。頑張りが足らない者に素晴らしい結果など降り注ぐわけがないのです。


 フットボールではあれほどまでに脇目も振らず食べたい物も食べず目標に向かって全てを捧げてこられたのに、金儲けではぬるま湯に浸かったままです。これじゃあいかん! ということで金儲けより得意な体力アップ(主に健康体奪還)を目指すも、具体的で手に入れられそうな丁度良い目標が見つけられません。
 でも「これ以上もう無理や」と思うほども頑張っているわけではないので、気持ちのスイッチをガツーンと入れるきっかけをつかむため、まずはトレーニングから始めてみたというワケです。


 ちなみにこのトレーニング場ですが港区(東京都)が運営している公共施設なのです。区民なら1回500円で使えます。建物も新しくピッカピカ。器具や設備も新しく清潔。僕が行く平日の昼間はマニアックなマッチョマン軍団などはおらず、年配の方が健康のために集まっている若干ウェルネスっぽい雰囲気です。
 このような施設は月会費1万円ほどは取られるのが普通ですが、1回500円だと20回も通えます。とりあえず今、身体中が筋肉痛でつらいです。いつまで続くか楽しみです。


 既にNFLはオープン戦が始まっており、いろんな情報が飛び交っていて楽しくて仕方ありません。そしていよいよ日本のフットボールシーズンも始まります。
 関東のXリーグではシルバースターとライズにアメリカ人クオーターバックが入団したそうな。どんな暴れ方を見せてくれるのか非常に楽しみです。


 テレビ放送がないので会場に行くしかありません。で、会場で観戦を楽しむ時には必ずチケットを買って入場するようにしています。招待券なども頂くことが多いのですが、やはり休みの日に好きなフットボールを見るからには大声で叫んだり楽しみたいワケです。
 アマチュアスポーツとはいえ、入場料を取るからには興行。そこに招待券を持って無料で観戦していてはゲームの価値と入場料金のバランスが保てません。お金を支払って観戦している客には応援する義務などなく、他人に迷惑を掛けずルールやマナーを守った上でその場を楽しむ権利が与えられます。


 チアリーダーの合図に合わせて声を出したり器具で音を立てたり、いいプレーがあれば騒いで拍手して、悪いプレーがあれば残念がったり時には野次ります。感動すれば涙も流しますし、けが人が出れば冷や汗をかいて心配します。この楽しみ方、無料で入場していてはダメなんです。タダじゃ楽しめない。


 1000円でも5000円でも、映画や遊園地と同じで楽しむ対価として財布からお金を出すことが重要なんです。つまんなくて「金返せー!」なんていうこともあるでしょうし、今日は特別楽しめたなと思える時もあるでしょう。
 ゲームを楽しみ過ぎだ、騒ぎ過ぎだと注意されるようなことがあれば、半券を見せて「今日は楽しむために来ています」と言います。ゲームに関係ない話で騒いでいるならマナー違反ですが、ゲームに反応して楽しむのが僕の数少ない趣味の一つです。


 サードダウンでパスが投げられたら自然と立ち上がって声が出ます。黙って座っていられる方がどうかしてると思います。本来フットボールは見て楽しむようにできています。
 日本では運営サイドの「見せ方」がアマチュアなんだからという理由で、しっかり工夫した演出がほとんどありませんが、アメリカ人選手が増えてくれば楽しめるシーンがグーンと増えるはずなのでとても楽しみです。
 細かいルールなんかわからなくても、僕らと一緒にフットボールを観戦すればとても楽しいですよ。「静かに見るべきだ」なんていう意見も多くあるようですがね。


 新加入のアメリカ人選手は、過去の実績が記録でしかわかり得ないのでどんな能力があるのか、特徴があるのか、どういうゲームを経験してきているのか、などなど全くわからないことが「ジョーカー」として楽しめます。
 実力なのか、マグレなのか、最初だけなのか、根性はあるのか、気が荒いのか、協調性はどうなのか、米国ではどのくらいのレベルだったのか、ピンチに強いのか弱いのか、サッパリわからないので、最低でも5年くらいはプレーしてほしいですね。
 すごいアメリカ人を攻略するために日本人選手が努力し、どんどん技術や精神力が磨かれていくことを期待しています。

【写真】2年ぶりにトレーニングを始めた多聞さん