新しくなった川崎富士見球技場(旧川崎球場)へ、第2回「ジャーマン・ジャパンボウル」の観戦に行ってきました。


 ドイツ代表が惨敗した原因はヘタクソなことも含めて、実力が不足していたからです。「フットボールはタックルとブロックをしっかりできないと勝てない」というセオリーがある中、「重いブロック&強いタックル」をしていたのはドイツチームなのに何故負けたのか? 僕なりに分析してみました。


 ▽プレーへの集中力が足りない
 コレは日本の弱いチームにもよく見られる傾向ですが、選手自身それぞれの感覚で審判の笛を予測してプレーを終わらせてしまう悪い習慣。自分に関係ないプレーには参加せず、休息を取りエネルギーの消耗を減らそうとする「敗者独特」のルールです。
 フットボールはゲーム中にエネルギーの消耗を避けようとしたら必ず負けます。そのためにはゲーム以外の時間、つまり練習でどれだけ全てを出し切っているかにかかってきます。


 ▽身体の大きさが有利になるような作戦ではなかった
 身長200センチを超えるレシーバーが左右にいるのだから、彼らの最高到達点である地上から300センチ付近へのパスを多用すれば、175センチのディフェンダーでは物理的にパスをカットできません。
 「とりあえずそのパスだけは取られても仕方ないから、キャッチ後にしっかりタックルしろ!」という日本チームのコーチが慌てるシーンを何度も作らないといけないのです。


 ▽リーターナー、RBが下手すぎた
 ボールを持って走るポジションの評価にはとても厳しい僕ですが、アレはヒドかった。「何が何でもボールを前に運ぶんだ!」という気概が見えない選手ばっかり。味方のブロックがうまくいってなければ、1ミリも前に進めないからです。
 タックルを怖がって大きく相手を避け過ぎる。早く前に行きたいから重心が上がり足元に来た弱いタックルでもすっ転ぶ。全然ダメ。せめて体力にモノを言わせるだけでもいいので、パワーランナーに真ん中をドスドス突っ込ませるとか、いろいろあるやろうと思いますよ。


 ▽前半のタックルは良かった
 日本のボールキャリアを最初に接触した場所からほとんどセカンドエフォートさせず、その場でダウンさせる腕力は良かった。前半は。
 で、体力が消耗する後半は段々タックルも弱くなってきた。点差がどんどん開き勝利への集中力がどうしても維持できないタフな状況ではあるが、わざわざヨーロッパから遠征して来て、試合半ばでヤル気なくしてどうすんの。


 ▽QBの出場時間をあらかじめ決めていた
 調子のいい方や、プレーによっての使い分けではなく、誰がどのクオーターに出るかをゲーム前に決めていたようですね。プレーの幅もなく、個人のスキルも二流、どうゆう理由で「勝とうと思っている」とメディアに語っていたのか不思議ですね。


 ドイツ国籍のNFL選手というのは過去にたくさんいますし、キャンプに参加した選手まで入れるとかなりの人数になります。
 しかしその連中のほとんどがドイツ・ナショナルチームに関係していません。原因はココにあります。ドイツは素人だけで組織するのをヤメて、過去の名選手やその知人のNFLコーチを雇うべきです。


 アメリカ式の(他の国式っていうのがそもそもウソの方式やけど)フットボールをプレーすれば、200センチのWRが活躍しないワケがありません。
 身体的なポテンシャルは日本人より上。地理的にアメリカからも近いし、ほとんどの人が英語を理解できるので、良いコーチを招聘してもうちょっとマシなチーム作って出直してきなはれ。


 あんなのを「ナショナル・チーム」だとか言って、日本代表に土をつけるだとか言っていることが自体がフットボールをなめきってますな。
 日本のプレーは決してハードではなかったように感じました。結果ではなく、「良いプレー」「激しいプレー」をもっと随所に見られることを次回は期待したいですね。
 あんな弱い相手と試合するために、一日を棒に振った日本代表は、練習していた方がマシでしたね。そら協会もこのゲーム用の記者会見をしないはずですね。

【写真】試合後、記念撮影する日本とドイツ、両国代表選手たち=12日、川崎富士見球技場