選手として成功するか否かは、誰に出会うか、誰に習うか、誰の影響を受けるか、全てはそこにあります。つまり「運」です。


 能力が同じなら順番で使われる場合もあるでしょう。コーチの好きな選手だけ使われる場合もあるでしょう。全て「運」です。能力を少し上げたりコーチに好かれる人柄になるのは努力で何とか解決できるかもしれません。


 選手がどんなに正しくて一生懸命でも、選手の能力や知力、目標や夢を正確にハッキリと理解してくれていないコーチに習うと(出会うと)とんでもなく時間がもったいないことになります。特に攻撃や守備の責任者クラスのコーチになると「人間味」が足りないコンピューターのような人たちが多くいます。
 人の気持ちが分からないくらいの方が良い結果が出せる場合もあるからでしょう。そういうコーチは選手の未来や思いなど全く関係なく自分のやりたいことにマッチする人材にしか興味を持ちません。ただし、そこには素晴しい監督(ヘッドコーチ)がいてこそチームが成り立つのですが…。


 僕は
・ 「フットボール鷹」を読みフットボールを知る
・ 近所のお兄ちゃんがアメリカ大好きだったからキャッチボールができた
・ 中学で恩師の板橋先生に出会った
・ 三武ペガサスで将来を期待された
・ 僕のことを理解できない人がコーチになった
・ 僕のことを理解できる人がコーチになった
・ ランニングバックのことに詳しい人にコーチされた
・ 本場アメリカ人のプロ選手たちと一緒に練習できた
とういう「運」の中で過ごしてきました。


 一流の学校(チーム)でフットボールを習うことができた人も、ある意味運がいいと言えます。
 常に降りかかる誘惑には目もくれず、目標に向かって努力邁進していたら、年に一度くらいは「運」が巡ってきます。それに乗る眼力とセンスも同時に鍛えとかなあきません。


 運を持っているのも選手としての実力です。体が大きい、背が高い、頑丈など先天的なことも全て「運」です。不公平だと文句を言っても始まりませんので、自身の実力と「運」を信じて妥協のない毎日を送っていると「運」が舞い降りて来るかもしれません。来年も頑張りましょう。

【写真】NFLパッカーズの本拠地、ランボーフィールドでサインする中村多聞さん=1998年