「アメフトって〜、ラグビーと同じなの〜? 防具みたいなの着けてるのがどっち〜? ウシロには(ボールを)投げていいんでしょ〜?」。あなたは分かっていない。アメリカンフットボールとラグビーは、まったく違うスポーツなんですね。


 バスケットボールとバレーボールは体育館でやるから同じか? バドミントンとテニスはラケットを使うから同じか? ボウリングとカーリングは下投げでマト狙うから同じか? 剣道とフェンシングは武器使うから同じか? プロレスとボクシングは四角いトコでやるから同じか? エーケイビーとおニャン子クラブは同じか? ハイボールと生ビールは同じか?


 「こっちがフットボールやってたって言うてんねんから、失礼のないようにちょっとぐらい言葉選んで言わんかいや!」―。ちょっと乱暴ですが、こんな問答を学生時代からフットボールに興味のないヒトらと10万回以上行なってきました。


 そもそも思い込んでいて、聞く耳を持っていないヒトがほとんどなので、話してもムダに終わるのが98%。「フムフムそうなんやー! 目からウロコや〜!」「オモロそうやから今度試合見に行くわ」というヒトが2%。10万人のうちの2%なので、2000人にはフットボールを理解させて興味持たせました。偉いですね僕。


 フットボールの事を話したがる素人の困ったヒトってこんなんですよね。
 本当にフットボールの事が聞きたいのか、とりあえず楽しくハナシをしていたいだけなのかがわからんヒト。質問はしてくるけど言葉を厳選した必死の回答を全然聞いてなくて、またスグに別の質問をしてくるヒト。


 パントは3rdダウンに蹴ると思い込んでいるヒト。どうしてもジョー・モンタナの名前をハナシに入れたいけど、引退して20年くらいたつ事は知らないヒト。ラグビーと同じボールを使うと言って聞かないヒト。カンガクのOBに知り合いの息子がいるって言われても分かりません。


 京大のトーカイ(東海)今どうしてんのって言われても知りません。レナウン強いよな、あとオンワードなって自信満々で言われたらどう答えたら良いか毎回悩みます。
 えーと、あれあれなんやったっけ、あー、せやせやショットガンフォーメーションな。ほんで何ですかって顔したら「兄ちゃんショットガン知らんのか?」って言うのやめてほしいです。あなたよりは知ってます。コーチがヘッドフォンみたいなんしてるけどあれはナニを聞いてるのって、試合中やねんから作戦のハナシを誰かとしてんねんやん。


 ちょっと考えたらわかるやん。「兄ちゃん身体デカイからデヘンスか?」。「違いますよボール持って走るポジションですよ」。ウソつくな、みたいな顔しないでください。大学どこやキョウダイかカンガクかって言うのやめてください。そんなエエ大学出てたら店の名前に使うてます。「ファイターズダイニング」とか「ギャングスターカフェ、ケージーダイニング」も語呂ええね。


 こうして日夜、愛するアメフトを、より多くの人に知ってもらおうと啓蒙活動を続けております。アメフト関係者の皆さんもくじけず、頑張ってフットボールに興味のない素人さんに説明し続けましょうね。いつか花が咲きます。たぶん。

【写真】アメリカンフットボール(右)は片手で投げるためラグビーボールより一回り小さく、レース(縫い目)に指がかかるようになっている