大リーグ、ヤンキースのイチローさんが4000安打(注1)を記録しましたね。すごいですね。でも実は僕もそれがどれぐらいすごいかという事が分からないので、フットボールに換算してみようと思います。


 10年以上も本場米国においてレギュラーで出場し続ける事はすごいって、世界のワンちゃん(注2)もコメントしていましたが、まさにそうやと思います。NFLで10年以上もレギュラーのマンマ活躍し続けるのはとても困難(注3)です。そんなもん日本のXリーグでもかなり難しいと思います。僕も連続レギュラーなんて、たったの3、4年ほど(注4)です。


 イチローさんはホームランも打つけど、ヒットをコツコツ打って俊足で出塁しまくる〜みたいなイメージやね。これはフットボールで言うとロングパスを取ってタッチダウンしまくるスタイルではなく、ショートレンジでの確実なキャッチをみせるレシーバーってとこでしょうかな。


 守備に囲まれた狭いエリアで、投げ手であるQBの視野へ練習通り、タイミング通りにスッと入り込み短いパスをもらう地味な職人ですね。捕った瞬間にとんでもない勢いのタックル(注5)を四方から浴びせられる可能性が高いので、けがや故障がついて回る。でもそれでビビってたら商売にならないので、広い視野と正確で幅と深みのあるイマジネーションをフルに発揮し、難しいキャッチをいとも簡単(注6)なように見せ続ける粋なオトコ達ですな。


 コレを10年以上NFLでやり続けているとなるとトニーさん(注7)やウェルカーさん(注8)が代表格かな。強靭な精神力と肉体を持った上で、けがしても大けがでなかったり、良い手術が受けられたりスグに回復したりする強運にも恵まれていないとダメ。これを本場アメリカのトップリーグで軽くやっちゃってるイチローさんて、めっちゃすごいやんか!!


 今回勉強になった事。
 結果の出ているヒトは異常に努力研究工夫を重ねて練習しているヒトで、結果の出ていないヒトは練習のヤリカタと量が間違っているんですね。結果を出したい場合はリーグで一番努力して頑張らなあかんねんや。才能あるないはそのあとで神様が決めとるなコレは。
 それでは、また来週お会いしましょう!


(注1)4000安打=4000という数字が米国内だけのものではなく、日米通算かどうかの議論は全くどうでもいいですね
(注2)世界のワンちゃん=もちろん868本塁打の王貞治さんね
(注3)活躍し続けるのはとても困難=選手としての寿命の平均が2年や3年と言われる世界ですが、身体のケアをしたら伸びるんかと言えばそんな簡単なもんではないでしょう。不慮のけが、防ぎようの無い年齢による劣化、引退に直結するあらゆる負傷をブロックするのは、巧さと心の準備、そして運にかかっています。しかし、だからと言って一流選手は手を抜かない。例えば、20年続けたQBブレット・ファーブは、午前午後の2部練習でキツいキツいキャンプ中でも誰よりも早く出勤してトレーニングに励んでました。証拠ビデオは塩屋にもタモンズにもありますのでチェックできます。練習や試合前にストレッチするとか、体を鍛えてケアしたからといって生き残れるとは限らないけれど、何もしなかったら生き残れる確率は減るのかもしれません。その答えは誰にも分かりません
(注4)レギュラー3年程=1990年代前半には2部リーグ所属、中盤では万年ホケツ、30歳頃の世紀末あたりでようやくレギュラーにありつき、4年後に大けがした僕。業界に長くいるおっちゃんらや専門誌からの評価が低いのはそのせいでもあります。それに引き替え、同じRBである日本代表の古谷選手は、今シーズンで37歳を迎えますが第一線での活躍を継続しておられます。信じ難い長い期間です。彼の心と体の強さには敬服します
(注5)とんでもない勢いのタックル=守備側はタックルミスを防ぐために、ハードヒットを狙っていない上にマトモにタックルを食らわないためのフェイント動作も入るので滅多にやられないが恐怖感はある。目をウシロや横に付けるくらいの視野で相手の位置や速度を認識する高度な判断力が要求される
(注6)いとも簡単=美しく決まったプレーは簡単そうに見える。しかし、その前に相手を圧倒しているからこそなんですな
(注7)トニーさん=トニー・ゴンザレスさんはアトランタ・ファルコンズのタイトエンドね
(注8)ウェルカーさん=キッカーもできるウェス・ウェルカーさんは、175センチ85キロの日本人サイズな白人オールプロWR。今年からデンバー・ブロンコス

【写真】日米通算4千安打を達成し、記者会見するヤンキースのイチロー=8月22日、ヤンキースタジアム