全国高校アメリカンフットボール大会の関東地区決勝が23日に駒沢第二球技場で行われ、早大学院高(東京)が慶応高(神奈川)を21―7で破り、4年連続8度目の優勝。12月23日に東京・味の素スタジアムで開催される立命館宇治高(京都)との全国高校選手権決勝(クリスマスボウル)に進出した。
 早大学院高は第1クオーター、守備の奮闘で21点を先取すると、最後までリードを守りきった。慶応高は粘り強い守備で後半は完封したが、ターンオーバーから喫した序盤の失点が重くのしかかった。


 電光石火の先制劇だった。慶応高の攻撃、自陣25ヤードからのファーストプレー。レシーバーを片方のサイドに4人固めた隊形で、スクリメージラインの後方に位置したWRに投げられたパスを、早大学院高のDB水上元がインターセプト。そのままエンドゾーンに走り込み、試合開始わずか5秒で先制した。さらに7点を追加して迎えた第1クオーター終盤。DB久保颯が、慶応高が自陣の奥深くで投げたショートパスをインターセプトリターンTD、リードを21点に広げた。
 「あのプレーが来ると読んでいた」という水上に対して、久保は「守備は自由に動けるサインが多い」と、ともにインターセプトを狙っていたことを明かした。QBにプレッシャーをかけて、運動能力の高いDBが積極的にプレーするという早大学院高の作戦が見事に決まった。


 一方、早大学院高の攻撃はファーストシリーズでテンポ良くドライブしてあっさりTDを奪ったが、その後は主将QB坂梨陽木の負傷などもあり追加点をあげることはできなかった。坂梨は「後半攻めきれなかったことは課題。1カ月間しっかり準備して決勝に臨みたい」と、クリスマスボウルに向けて気持ちを引き締めていた。


 敗れた慶応高は2007年の勝利を最後に、早大学院高に対して春を含めて13連敗。さらに3年連続で早大学院高に敗れてシーズンを終えている。慶応高の主将OL簗瀬武史は、「大学でもフットボールを続けると決めた。この借りは必ず返す」と言葉を詰まらせながら次の舞台でのリベンジを誓った。
 来季から関東学生リーグの編成が変わり、早大と慶大は春の早慶戦と秋のリーグ戦で、毎年2回ずつ対戦することになる。ここ数年、クリスマスボウルを目指して関東の決勝でしのぎを削る早慶両校だが、このライバル関係を大学でも継続できれば、両チームが甲子園ボウル出場を争う日もそう遠くはないかもしれない。

【写真】第1QにインターセプトリターンTDを決めた早大学院高のDB水上(右)と久保=23日、駒沢第二球技場