皆様、お久しぶりです。だいぶ間があいてしまいました。1月3日のライスボウルで、オービック・シーガルズが4連覇を達成し終了した2013シーズン。今シーズンもあっという間に終わっていきました…。もぬけの殻とはまさにこのこと。毎年この時期は心にぽっかりと穴があいてしまったような気分になります。


 振り返れば、オービック強かったですね。
 今シーズンのオービックは、春に富士通に敗れ、秋もIBMとシーソーゲームの末1点差で辛くも勝利。「今年は例年ほどの強さはないのでは?」という声も聞かれました。でも、振り返ってみると、やっぱり強かったですね。


 4連覇って。いったいどこまで勝ち続けるのでしょう。日本フットボール界の歴史において語り継がれていく時代の今まさに「まっただ中」ですね。
これだけ勝ち続けると、オービックには、2013シーズンの楽天の「マーくん」こと田中将大投手がそうだったように「いつ負けるんだ?」ということに注目が集まってきていたように思います。
「もうオービックはいいよ、そろそろ他のチームの優勝がみたい」。そんな声も聞かれました。正直、私もちょっと思っていました…。


 そんな中、ジャパンエックスボウルの試合前に、東京ドームの控室で大橋ヘッドコーチに連覇するチームのモチベーションについてお話を伺いました。
 「我々以外のチーム、つまり前年負けてシーズンを終えたチームは、新シーズンが始まるとき、前年の取り組みでは足りなかったということになるのだから、当然新たな取り組みをする。だから自分たちは前年勝ったからといって前年と同じ取り組みをしているようでは追いつかれてしまう。我々は今シーズンも自分たちに足りなかった部分を見つめ直して、また新たなチーム作りをしてきた。今は1年前、自分たちがここで勝ったことは忘れているという感覚」


 大橋ヘッドコーチのお話を聞いて、こんな話を思い出しました。昔、私がJリーグのリポーターをしていたときに聞いたコーチのお話です。
 「連勝が続いているのは実は危険。負ければ必ず課題が出る。勝つためにどうしたらいいか、皆が意見を出し合い、次の勝利のために取り組む。でも連勝が続くと、勝利という結果が出ているだけに、それぞれにちょっとした違和感があったとしてもそれを見逃しがちになってしまう。だってそれで勝ったのだから、と。そしてそれが後々大きなほころびとなることがある。だから連勝しているときこそ危機感をもって慎重に、より細部までこだわる必要がある」


 ジャパンエックスボウル、そして3年連続となったライスボウルでの関西学院大学との対戦。取材をしていても試合を見ていても、オービックには本当に油断がないなと思いました。
 シーズンを終えて大橋ヘッドコーチが「今シーズンほど選手の成長を感じたシーズンはなかった」とお話しされたそうですが、連覇し続けることは、成長し続けることなのですね。
 「勝ち続けることこそがオービック・シーガルズ」と選手それぞれが話す意味が今ようやくわかってきた気がします。


 さて、2014シーズン。オービックを倒せるチームは出てくるのでしょうか? どうすればオービックを倒せるのでしょうか?
 「あれだけ日本代表選手がそろっているのだから」「あんなに外国人選手がいるのだから」。よく聞く声ですが、私には、オービックの強さは、戦術や選手の個々の能力以外の部分に大きな理由があると感じたシーズンでした。次はどんなステージに上がるのか。どんな成長をみせてくれるのか。楽しみです。

【写真】関学大を下して日本選手権4連覇を果たし、喜ぶオービックの選手たち=3日、東京ドーム