NFLのレギュラーシーズン第7週のスティーラーズ対ベンガルズで、スティーラーズの選手がコミカルなTDセレブレーションを披露した。
 QBベン・ロスリスバーガーからTDパスを受けた新人WRジュジュ・スミスシュースターが「鬼」となって、ゴールポストの陰に隠れたRBレベオン・ベルを探す「かくれんぼ」を演じたのだ。


 「見つけた」とばかりにゴールポストに駆け寄るスミスシュースターと慌てて逃げるベルの動きが可愛らしく、何度見ても笑ってしまう。


 今年からNFLはTD後のセレブレーションに対する規則を大幅に緩めた。昨年まではセレブレーションが許されたのはTDをした本人だけ。
 複数人が参加した場合は「アンスポーツマンライクコンダクト」の反則となった。


 「せっかくのTDなのにセレブレーションが許されないなんて、NFL=No Fun League(つまらないリーグ)だ」と皮肉られもした。
 だからというわけではないだろうが、ロジャー・グッデル・コミッショナーは緩和を決断。集団でのセレブレーションを許可したのだ。


 ただし、相手を侮辱する行為や公序良俗に反するジェスチャーなどは依然としてご法度だ。
 プロレスなどで見られる、喉をかき切るようなポーズもNG。ジャイアンツのWRオデル・ベッカムJr.はTD後に犬が片足をあげておしっこするポーズを真似たが、これは下品だとして約1万2000ドルの罰金を申し渡された。何でも許されるわけではないのだ。


 それでも、各チームとも趣向を凝らしたTDセレブレーションで楽しませてくれる。それらを特集した「まとめサイト」も多く存在するほどだ。


 第5週にはイーグルスのWRトリー・スミスは、仲間たちを集めて野球のシミュレーションを披露した。
 ピッチャーに扮したWRネルソン・アゴローが投げる球をスミスがホームランするという演技だ。第7週にも同様のセレブレーションがあったが、MLBのポストシーズンたけなわの雰囲気が出ていて面白い。


 選手が車座に座って「ハンカチ落とし」をしたり(バイキングズ)、一人が腕でバスケットボールのフープを形作って別の選手がフリースローを演じたり(チーフス)と、選手たちも楽しんでやっている様子がうかがえる。


 事前に打ち合わせやリハーサルはやっているのだろうか。もしかしたら普段の練習でもこうした遊びをしているのか、こうした行為にも選手の特徴が出るものだなあなどと考えながら見るのも一興だ。


 真剣勝負の試合でふざけるのはどうかと不快に思うファンもいるかもしれないが、プロなのだからエンターテインメントは許されていいだろう。
 試合はもちろんだが、これからどんなセレブレーションを見せてくれるのか楽しみだ。

【写真】TDセレブレーションを披露するスティーラーズのWRスミスシュースター(19)とWRブラウン(AP=共同)