NFLは第2週を終了。ハリケーンの影響で開幕週の試合が延期となったドルフィンズとバッカニアーズもそれぞれ初戦を迎え、全32チームがようやく出そろった。


 8地区のうち既に半分で全勝チームがなくなった。開幕から2連勝のチームは8に対して連敗は9で早くも差が開きつつある。


 そんな中、一昨年のスーパーボウルで顔を合わせたブロンコスとパンサーズがともに2戦負けなしと好調だ。
 昨年はともに不振でプレーオフ進出を逃したが、今シーズンは復活の兆しが見える。ただし、チームの主戦力はそれぞれ2年前とは違うようだ。


 ブロンコスを2015年度のスーパーボウル優勝に導いた原動力はディフェンスだった。現役最後の年となったQBペイトン・マニングは必ずしも好調ではなく、オフェンスは苦戦。それでもリーグ1位のディフェンスがチームに勝ち星をもたらした。


 今年もディフェンスは堅く、先発2年目のQBトレバー・シーミアンの活躍も目立つ。2試合を消化して6TDパスに対して被インターセプトは2で、レイティングは106・9だ。
 昨季はTDパスが計18だったから、既にその3分の1に達したことになる。パス成功率は59・6%から60.7%へと大きく伸びている。


 もともとショートからミドルレンジでのパスの正確さには定評のあった選手だが、その得意分野を生かしてレシーバーにショートパスを通し、ランアフターキャッチで距離をゲインするスタイルが成功している。
 QBに大きな不安を抱えてシーズンに突入したブロンコスだが、チーフス、レイダーズ(ともに2勝0敗)との地区優勝争いに有力候補として名乗りを上げた。


 パンサーズといえばQBキャム・ニュートンだが、彼自身はオフに受けた肩の手術の影響もあってかまだエンジン全開ではないようだ。
 その代りディフェンスが強力だ。2試合を消化して失点はわずかにFG2回の6点だけ。もちろんリーグ最少だ。


 パンサーズのディフェンスは急速に改善されたわけではない。一昨年のスーパーボウルシーズンでもリーグ6位の成績で安定していた。
 LBルーク・キークリーを中心にDTケイワン・ショート、LBトーマス・デービスなど「フロント7」にタレントがそろう。


 脳しんとうで昨季後半を欠場したキークリーが体調万全で、8季ぶりに古巣に復帰したDEジュリアス・ペッパーズが要所で強烈なパスラッシュを見せる。これが今季好調の一因だ。
 37歳のペッパーズは2試合連続でQBサックを記録しており、現在計2・5サックはチームトップだ。
第4週に予定されている敵地でのペイトリオッツ戦が、このディフェンスの実力を測るバロメーターとなるだろう。


 そして、リーグ1位のオフェンスで昨年のスーパーボウルにまで進出した同地区ライバルとのファルコンズとの対戦(第9週がホーム、最終週はアウェー)が楽しみになる。


 スーパーボウルに出場したチームが翌年に不調に陥ることを「スーパーボウルハングオーバー(スーパーボウルによる二日酔い)」と呼ぶが、ブロンコスもパンサーズもどうやら酔いが醒めたようだ。反撃ののろしはすでに上がっている。

【写真】カウボーイズのQBプレスコット(4)をタックルするブロンコス守備陣(AP=共同)