NFL第14週はサーズデーゲームでカージナルスがバイキングズに勝って11勝2敗とし、2年連続のプレーオフ出場を決めた。
 NFCではパンサーズ(13勝0敗)に続く2チーム目のポストシーズン進出決定だ。パンサーズは同地区ライバルのファルコンズを38―0と完封し、昨季終盤から続くレギュラーシーズン連勝を17に伸ばした。


 すでにNFC南地区の優勝を決めていたが、この勝利によりプレーオフ第2シード以上が決定し、1回戦がバイ(休み)となった。
 AFCではペイトリオッツがテキサンズを破って連敗を2で止め(11勝2敗)、7年連続の地区優勝を手にした。


 このほか14チームに依然としてプレーオフ出場の可能性がある。ただし、これはあくまでも数字上の話であり、実際にはもう少し絞られている。


 AFCはベンガルズ(北)とブロンコス(西)がともに10勝3敗で地区優勝に王手をかけている。ベンガルズはあと1勝で2年ぶりの地区優勝が決まるが、第14週のスティーラーズ戦でQBアンディ・ダルトンが右手親指を骨折して数週間の戦列離脱となった。まだ復帰のめどは立っておらず、レギュラーシーズンの残りを全休するとの見通しもある。


 ブロンコスは第15週のスティーラーズ戦に勝てばプレーオフ進出が決まり、さらにチーフスがレーベンズとの試合に負けるか引き分ければ5年連続の地区優勝も手にする。
 残る南はコルツとテキサンズが負け越しの6勝7敗ながら首位に並んでいる。すなわち、AFCの四つの地区優勝枠はほぼ埋まりつつあり、事実上は2チームに与えられるワイルドカード出場枠をスティーラーズ、チーフス、ジェッツ(8勝5敗)が争う展開だ。


 NFCでも東はすべてが負け越しており、レッドスキンズ、イーグルス、ジャイアンツが6勝7敗で首位に並ぶ。勝率5割の8勝が優勝ラインとなるかもしれない。
 西地区はカージナルスでほぼ決まりだ。北の覇権を争うパッカーズ(9勝4敗)とバイキングズ(8勝5敗)の敗れた方がワイルドカードでの出場となる公算が高く、そうすれば残るプレーオフ枠は一つとなる。


 既に南地区3連覇を達成したパンサーズとカージナルス、パッカーズ、バイキングズを除けばNFCで勝ち越しているのは8勝5敗のシーホークスのみで、ワイルドカード獲得はほぼ決まりとみていい。
 8地区中二つで負け越しの優勝チームが出る可能性があり、そうなれば前代未聞の事態となる。


 現行制度では地区優勝チームはワイルドカードよりも優遇されており、プレーオフでトップ4シードおよび下位シードチームとの対戦におけるホーム開催権が与えられる。
 ワイルドカードチームはあくまでも地区2位以下の立場なので、他地区優勝チームよりも高い勝率でシーズンを終えたとしてもシード順位は5、6位だ。
 ワイルドカードチームがホームでプレーオフを開催できるケースは両チームがともにカンファレンス決勝に進んだ場合のみ。しかも、その権利があるのは第5シードだけだ。第6シードは勝ち進んでもすべてロードで戦わなければならず、したがってスーパーボウルで優勝するのは極めて難しい。過去には2005年のスティーラーズと2010年のパッカーズの例しかない。


 今年はAFC南とNFC東地区優勝チームが第4シードとなることがほぼ確実だ。とすると、1回戦でこれらのチームと対戦する第5シード枠は注目だ。第4シードチームを破ってディビジョナルラウンド(準決勝)に進出すれば台風の目となることも十分に考えられる。


 現時点でAFCの予想は難しいが、NFCではシーホークスとなる可能性が高い。現在8勝5敗で並ぶバイキングズには第13週の直接対決で勝っており、アドバンテージがある。
 12月に入ってから好調で、さらに過去2年間NFCを制するなどプレーオフの戦い方を熟知しているだけに今季も大暴れしてくれそうだ。


 第15週はテキサンズとコルツの直接対決(インディアナポリス)が組まれている。AFC南の首位攻防戦だが、残念ながらともにQBに問題を抱えた試合となる。
 コルツはエースQBアンドルー・ラックが依然として腎臓損傷から復帰のめどが立たず、バックアップのマット・ハッセルベックもわき腹と首の故障で欠場が濃厚。チャーリー・ホワイトハーストが大役を務めることになる。
 一方のテキサンズも先発QBブライアン・ホイヤーが故障欠場する見込みで、T・Jイェーツが出場する。


 今季の初戦ではコルツが勝っており、この試合に勝ってシーズン2勝とすれば、地区優勝に向けて大きな一歩となる。同率でシーズンを終えても直接対決勝利のアドバンテージがあるからだ。テキサンズにとっても優勝争いに踏みとどまるための大事な一戦だ。


 ブロンコス@スティーラーズも注目の試合である。ブロンコスは地区優勝を、スティーラーズはプレーオフ戦線に残るための大事なゲームとなる。
 見どころはブロンコスの守備とスティーラーズオフェンスのマッチアップだ。ブロンコスはオフェンスの不振を何度もディフェンスで克服してきた。


 スティーラーズはQBベン・ロスリスバーガーが絶好調で、WRアントニオ・ブラウン、マータビス・ブライアント、マーカス・ウィートンへのロングパスを連発する。
 どちらが主導権を握るか。鍵はスティーラーズOLのパスプロテクションだ。ロスリスバーガーをブロンコスのパスラッシュから守り切れればスティーラーズ、プレッシャーを防げなければブロンコスが有利だ。

【写真】プレーオフ進出を決めたカージナルスのQBカーソン・パーマー(AP=共同)