シーズンもここまで深まってくるとさすがに全勝チームが残り少なくなってくる。NFL第10週はベンガルズ(8勝1敗)がテキサンズ(4勝5敗)に敗れて初黒星を喫し、いまだ土つかずはペイトリオッツとパンサーズ(ともに9勝)だけとなった。


 ベンガルズは2011~12年に連続してプレーオフで敗れている苦手のテキサンズの前に自慢のオフェンスが不発だった。QBアンディ・ダルトンは今季初めてTDパスがなく、レーティングも61・0と低調だった。
 AFC北地区で首位を堅持しているものの、スティーラーズが6勝4敗で迫っており、第14週の今季2度目の直接対決の重みが増してきた。


 そのスティーラーズは左脚の故障で先発を回避したQBベン・ロスリスバーガーが第1Q途中から出場し、ブラウンズ(2勝8敗)を退けた。
 スターターのランドリー・ジョーンズも負傷してほかに出場登録しているQBがいなかったための緊急措置だったが、ロスリスバーガーは機動力こそ制限されたもののロングパスを連発しチームに勝利をもたらした。


 ブロンコスでは逆に故障を押してチーフス戦に先発したQBペイトン・マニングが被インターセプト4と不振を極め、後半にはベンチに下げられた。最終的なレーティングは0・0という、およそマニングには考えられない数値だった。
 左脚と脇腹に故障を抱えるマニングだが、不調を理由に交代を告げられるのは18年のNFLキャリアで初めてのことだ。チームは敗れて2連敗で7勝2敗となった。
 第11週のベアーズ戦では控えのブロック・オスワイラーが先発出場することがすでに発表されている。2012年にプロ入りしたオスワイラーにとっては初のスターター出場だ。


 2試合連続で故障のためにパフォーマンスが低下する姿を露呈したマニングには、そろそろ限界説もささやかれている。ブロンコスとしては1、2週間の休養を与えてコンディションを整えさせる方針だが、シーズン終盤からプレーオフにかけて不調が続くようなら引退の二文字も現実味をおびてくる。


 第5週終了時点で6チームあった全勝チームのうち四つがすでに脱落した。面白いのはパッカーズを除く三つがいずれも負け越し中のチームに敗れたということだ。
 今週のベンガルズのほか、ファルコンズ(第6週に1勝4敗だったセインツに敗退)、ブロンコス(第9週、3勝5敗のコルツ)がこれに当てはまる。


 これがあるからNFLは勝敗の予想が極めて難しい。ちなみにパッカーズは第7週にブロンコスとの全勝(6勝)対決で黒星を喫した。
 また、これらのチームは意外に早く2敗目を喫している。ファルコンズは2週後にバッカニアーズに敗れ、翌週には49ersにも負けて現在2連敗中。バッカニアーズも49ersも負け越しているチームだった。


 パッカーズはブロンコス戦の後、パンサーズとライオンズにも敗れて3連敗でバイキングズ(7勝2敗)に、NFC北地区首位の座を明け渡した。第11週の直接対決で奪還を目指す。


 ブロンコスも2週連続の敗退だ。いずれも開幕連勝が嘘のように勝利が遠くなった。この泥沼をベンガルズは避けられるのか。第11週は最近5試合で4勝1敗と好調のカージナルス(7勝2敗)と敵地で対戦だ。
 このベンガルズ@カージナルスは最近になって日曜日のナイトゲームにスケジュール変更された。両チームとも好調なために、もともとはローカル放送の午後開催の試合だったが、全米放送されるナイトゲームに「格上げ」となった。


 カージナルスのQBカーソン・パーマーにとっては2003年から8年間在籍した古巣との対決だ。ダルトンとのパス合戦は見どころの一つだ。
 パーマーはWRラリー・フィッツジェラルド、マイケル・フロイドをターゲットとする。一方のダルトンはWR、A・Jグリーン、TEタイラー・アイファートとのホットラインが強力だ。


 前述のパッカーズ@バイキングズも注目の一戦だ。過去2年間はパッカーズが3勝と有利だが、QBアーロン・ロジャースは右肩の負傷で万全ではない。
 対するバイキングズはエースRBエイドリアン・ピーターソンが前週のレイダーズ戦で203ヤードラッシングを記録し、絶好調だ。ホームということもあり、勝って首位固めをしたい。

【写真】不振を極めたブロンコスのQBマニング。チームも2連敗(AP=共同)