「スーパーボウル」を開催する都市は、その土地ならではの趣向を凝らしたイベントを開催する。2月2日(日本時間3日)にキックオフを迎える今回の舞台は、ニュージャージー州イーストラサフォードにあるメットライフスタジアムだが、メディアセンターなど活動の拠点はニューヨークのマンハッタンの中心地タイムズスクエアに置かれている。


 さすがに全米最大の都市だけあってその規模も大掛かりで派手だ。なんと、ブロードウェーの34番通りから47番通りまでを「スーパーボウルブルバード」と名付けて一大イベント会場にしてしまったのだ。日本の歩行者天国のようだといえばイメージしやすいだろうか。


 スーパーボウルブルバードにはNFL現役選手のサインがもらえる会場や、QBの疑似体験ができるアトラクション、雪山をイメージした巨大な滑り台などが設けられ、行列をなしている。


 筆者が訪れた現地時間1月30日で行列が最も長かったのは優勝杯である「ビンス・ロンバルディ・トロフィー」の展示されているスペースだった。本物のトロフィーの前で記念撮影ができるとあって、常に200人前後のファンが並んでいた。


 奇妙だったのは「NYGard」というファッションブランドのショップだ。モデルとおぼしきスレンダーな女性たちが、ディスプレーの中でひたすらに踊っている。女性ブランドのようだが、足を止めてショーウィンドーをのぞくのは殿方ばかりだった。


 また、ESPN、CBSスポーツ、CNN、NFLネットワークなどが放送ブースを設置し、それぞれの局で現地から中継をする。これが人集めに一役買っていて、普段でさえ人手の多いブロードウェーがさらに賑やかさを増していた。


 この日のニューヨークは晴天に恵まれた。ただし、気温は最高でも氷点下1度くらいにしかならなかった。摩天楼の日陰となるブロードウェーは、昼間でさえ手袋なしで5分も歩けば手がかじかんでしびれてしまうほどの寒さだ。にもかかわらず、無料配布するソフトクリーム屋の車の前にはこれまた行列。キャンディーでトッピングしたソフトクリームをほおばる人たちを見ると、こちらまで寒さで震えてきそうだ。


 心配されるゲームデーの気候だが、木曜日現在の天気予報では最高気温が7.8度で最低気温は氷点下3.3度。キックオフは午後6時25分に予定されているから、この頃にはもう氷点下となっている可能性が高い。
 雪の心配はなさそうだ。寒い中で試合をする選手たちも大変だが、われわれメディアも氷点下の気候がパソコン動作に与える影響やメモを取る手がかじかんでしまうことなどを心配して対策に頭を悩ませている。

【写真】「スーパーボウルブルバード」に設置された巨大なすべり台=撮影:Hiroshi Ikezawa、30日、ニューヨーク