ラグビー・ワールドカップ(W杯)イングランド大会は31日、ロンドンのトゥイッケナム競技場で決勝が行われ、ニュージーランドがオーストラリアを34−17で破り、W杯史上初の2連覇を達成するとともに、大会最多の3度目の優勝を果たした。

ともに4度目の決勝となった宿敵同士の激突は、ニュージーランドがSOダニエル・カーターのPGでリードした。オーストラリアもSOバーナード・フォーリーのプレースキックで3点を返したが、オールブラックスはカーターの2本のPGで9−3。その後も前半終了直前にWTBネヘ・ミルナースカッダー、後半開始直後にもCTBマア・ノヌーのトライが決まり、21−3と大量リードを奪った。オーストラリアはナンバー8のデービッド・ポーコックとCTBテビタ・クリンドラニのトライで4点差まで追い上げたが、ニュージーランドはカーターのDGなどで再び差を広げ、終了直前にはボーデン・バレットがダメ押しのトライを決めた。

約8万人の大観客を集めた聖地トゥイッケナム競技場で、ニュージーランドは序盤から好調なプレーを見せた。陣地とボール保有率で圧倒的な優位に立つと、前半8分にはカーターがPGを決めて3−0とリードした。同14分にはフォーリーのPGで追いつかれたが、優勢は変わらなかった。

オーストラリアは前半、ロックのケーン・ダグラスとCTBマット・ギタウをともに負傷で失う痛手を受けた。だが、それ以外にも自軍ボールのラインアウトの確保に苦戦するなど、ニュージーランドに圧倒される展開が続いた。それでもポーコックを中心に密集戦で素晴らしい防御を見せる場面もあったが、前半39分のオールブラックスの攻撃は防ぐことができなかった。

ニュージーランドは連続攻撃を続け、FWとバックスが鮮やかなプレーでボールをつなぎ、敵陣深くに進入。最後はリッチー・マコウのパスを受けたミルナースカッダーが右隅に飛び込み、16−3と大量リードを奪った。

ニュージーランドは後半も攻撃の手を緩めない。後半2分、CTBコンビが2本目のトライを生み出した。後半からコンラッド・スミスに代わってソニービル・ウィリアムがタックルされながらボールをつなぐ「オフロードパス」。ボールを受けたノヌーは巧みなステップで防御をかわすと、約40メートルを単独で持ち込んでトライを決め、21−3とした。

しかし、オーストラリアも反撃の好機を逃さなかった。後半52分、ニュージーランドはFBベン・スミスが危険なタックルでシンビン(一時退場)の処分を受ける。数的に有利になったオーストラリアは直後の攻撃でモールを押し込むと、最後はポーコックがグラウンディング(接地)してトライ。ゴールも決まり、11点差に迫ると、同24分にも鮮やかなトライを決めた。SHウィル・ゲニアがパントを蹴ると、フォーリーのオフロードパスを受けたクリンドラニがゴールに突進してトライ(ゴール)。21−17となり、優勝の行方は分からなくなった。

しかし、ニュージーランドは終盤に王者らしい強さを再び発揮した。カーターが後半30分に鮮やかなDGを決めると、同35分にもPGを成功させる。同39分には自陣から一気に攻め上がり、最後はバレットが優勝に花を添えるトライを決めた。

提供:RNS fs/kf