1次リーグでニュージーランドとトンガに敗れ、チーム内での内紛がありながら決勝へ進んだフランスに対し、開催国のニュージーランドは全勝で決勝に駒を進めた。オールブラックスは前半15分、トニー・ウッドコックがプロップとしてはW杯決勝史上2人目のトライを決めて先制。前半終了前にアーロン・クルーデンがひざを負傷する災難に見舞われたが、交代で入った4番手SO、スティーブン・ドナルドが後半開始直後にPGを決めて8−0とした。食い下がるフランスは主将のフランカー、ティエリ・デュソトワールのトライ(ゴール)で1点差まで詰め寄るが、最後はニュージーランドが逃げ切って2度目の戴冠。フランスは3度目の決勝でも栄冠を獲得することができなかった。

2011年10月23日(オークランド イーデンパーク)
フランス 7−8 ニュージーランド

試合前

リッチー・マコウ(ニュージーランド)
「自国開催ということで期待が高かったが、私たちは大きな重荷ではなく、絶好の機会だと前向きに捉えた。フランスは決勝までの試合内容は悪かったが、何が起こるか分からなかった。メンバーは経験豊富な顔触れで、正面から挑んできた」



ティエリ・デュソトワール(フランス)
「オールブラックスの選手がフランスのことをどのように見ていたかは知らないが、チーム関係者は全く敬意を払っていなかった。ラグビー選手として高く評価されていなかった。決勝の当日は集中していた。全力を尽くして、最低でもラグビー選手としての尊敬を勝ち取ろうとしていた。私たちは最終的にピッチ上での全力のプレーで、尊敬を勝ち取った。だから、この話をするのは素晴らしい」

試合

ティエリ・デュソトワール(フランス)
「ゲームプランは得点を死守して、失点を最小限に抑えることだった。そうすれば相手は1点でも無駄にできなくなる。しかし、ニュージーランドは私たちのラインアウトをビデオで入念に分析していて、素晴らしいトライを決めた」

スティーブン・ドナルド(ニュージーランド)
「クルーデンのけがの状態は悪いように見えた。医療スタッフからは早くウォームアップをするようにという指示が出た。着たジャージーは同じだが、W杯に招集される前の調整期間は理想的ではなかった」

「自信はあった。試合に出場することを渇望していたとも思う。精神的にも問題なかったし、全てがうまくいった。正直余計なことは考えておらず、(PGを)蹴ることだけだった。とにかく決めるしかなかった」

ティエリ・デュソトワール(フランス)
「試合の残り時間は非常にプレーをしたと思う。あれだけ力を尽くしたのだから、DGかトライを決めたかった。ニュージーランドを最も驚かせたのは私たちが恐怖心を持たずにプレーしたことだと思う」

リッチー・マコウ(ニュージーランド)
「ボールを持てない時間が長く続いた後、ようやく取り戻ることができた。終盤の残り数分はいつも練習していた通りキープすることができた」
試合後

グレアム・ヘンリー(ニュージーランド監督)
「心が安らいだ。同時に選手がやってくれたという安堵と満足感もあった。優勝できなければ、そのような気持ちにはならなかった。チームに関わった人すべてにとって素晴らしいことになった」

スティーブン・ドナルド(ニュージーランド)
「試合後の光景は一生忘れられない。観客は選手以上に喜んでいた。最高の瞬間だった」

リッチー・マコウ(ニュージーランド)
「優勝する絶好の機会を何としても生かしたいという気持ちは、4年間私たちの心の奥にあった。とにかく安堵して、興奮とうれしいさが湧くまでは少し時間がかかった」

マルク・リエブルモン(フランス監督)
「チーム全体について言えば、選手の何人かは私の期待に応えてくれた。ほかの選手を選んでいれば、チームのパフォーマンスは良かった可能性もあるが、悪かったかもしれない。今となって知る由もない。選手とのコミュニケーションについては何も後悔していない。私は常に自然体で、柔軟な考えを持っている。激しく戦ったし、それを誇りにも思う。誰に対しても戦った。別のプランや違った重要な選手選択で、フランスの命運が良い方向に変わったと確信できれば、後悔はあるだろう。それは公平な見方だが、実際はそうではなかった」

提供:RNS sw/mn/fs