アルゼンチンとの3位決定戦を30日に控えた南アフリカ代表のスカルク・バーガーが、ニュージーランドとオーストラリアによるラグビー・ワールドカップ(W杯)決勝の試合内容をさまざまに予想した。バーガーは「難しいね。僕らはことし両チームと対戦しているが、力はどっこいどっこい。僕らはオーストラリアに後半43分で、ニュージーランドには後半38分で敗れている」と肌で感じた印象を語った。

「私に言わせれば、どちらが優勢ともいえない。僕はくつろいで座り、ビールを片手に自分たちがこの舞台にいないことを少し後悔しながら観戦するだろうね。ともに一発屋のチームではなく、最も経験豊富な2チームが決勝に勝ち上がったといえる。冷静でどのようにプレーしたいかも心得ている」

「双方の長所は共通しているし、スタイルも似通っている。ニュージーランドは攻撃面でキックを多く取り入れている。オーストラリアは10番(バーナード・フォーリー)にパスを出して、彼が長いキックを相手陣地に蹴り込むから、オールブラックスより攻撃的になる」と分析する。「この試合は完全にメンタル面での準備がポイントになり、誰がプレッシャーに屈するか、誰が持ち応えられるかに掛かってくると思う」と述べ、心理戦の様相になるとにらんでいる。

両チームの監督を比較してもらうと、バーガーはチェイカ監督のひそかな信奉者だという。一方でハンセン監督とは、髄膜炎による長期離脱から復帰した2013年、世界選抜の「バーバリアンズ」メンバーに選出してもらったことで親しい間柄になっている。

「当時、肌と骨が回復したので復帰を目指していた。ロンドンでスティーブ(ハンセン監督)と1週間過ごしたが、とてもいい人だ。チェイカ監督のことはあまりよく知らないが、彼が率いるチームと対戦してとても情熱的で熱心な人という印象を受けている。重要な場面でチームにきちんとしたプレーをさせられる。穏やかで堂々としたスティーブとは対照的だ」と両監督の印象を語った。

「過去4年間を見るとニュージーランドが負けたのは3試合だけで、彼らが世界最高のチームにふさわしいだろう。だが、オーストラリアもチェイカ監督が引き継いで目覚ましく力を伸ばしたてきた」

次は両チームの主将、リッチー・マコウ(ニュージーランド)とスティーブン・ムーア(オーストラリア)の比較。「両主将ともキャリア十分で、チームを引っ張っていける完璧なリーダーだ。マコウと史上の誰かを比較するのは、タイガー・ウッズと他選手を比べるようなもの」と別格の評価をしている。

オールブラックスのネヘ・ミルナースカッダー、ジュリアン・サベアと、ワラビーズのアダム・アシュリークーパー、ドルー・ミッチェルのWTB対決はどうか。「WTBの体格が違うので面白い対決となるだろう。サベアは大きくてパワーもあるが、ミルナースカッダーはすばしっこくて、背は低くても脚力が武器になる。アダムは僕の良き友人。ドルーはブライアン(ハバナ、南アフリカ)とジョナ・ロムー(ニュージーランド)の持つW杯通算最多トライ数(15)に迫っている。両チームともに巧みで堅実な攻撃システムを持っており、互いに相手にプレッシャーを与えられる」と分析した。

ニュージーランドが圧倒的に優勢との見方がされているが、バーガーは2011年大会決勝を例に挙げる。大敗すると予想されたフランスに対し、ニュージーランドが8−7の1点差で辛うじて逃げ切った試合だ。さらに、2007年大会で自身が経験したことも持ち出してこう締めくくった。「あの年にイングランドと2度対戦して両試合で50点以上稼いだ。本番のW杯1次リーグでも36点を挙げた。だが、決勝は15−6の接戦だった。今回の決勝も一度限りのもの。何が起きてもおかしくない」

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