世界一の称号を懸けて31日、トゥイッケナム競技場で行われるW杯決勝のニュージーランド対オーストラリア戦。この舞台では初対戦となる両チームの4ポジション、FWのプロップとロック、SH(スクラムハーフ)、CTB(センター)の8選手を比較した。

対戦ではオーウェン・フランクスとセコペ・ケプがスクラムを支え、ブロディー・レタリックとケーン・ダグラスがラインアウトでの空中戦で対決、アーロン・スミスとウィル・ゲニアは試合を展開し、コンラッド・スミスとマット・ギタウはミッドフィールドで激突する。

 

右プロップ

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オーウェン・フランクス(ニュージーランド)

(27歳、77キャップ、0得点、今大会:5試合出場)

2007年にカール・ハイマンが去ってから課題となっていた右プロップのポジションを担ってから、オーウェン・フランクスはFWの全ての面で鍵となる選手になった。彼のオールラウンドなプレー能力は驚異的。密集戦でのスピードではフランカーと競り合えるほど。パワー面も劣らない。

 

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セコペ・ケプ(オーストラリア)

(29歳、62キャップ、10得点、今大会:6試合出場)

スクラムの安定度は右プロップに始まり右プロップによって終わる。もしそこが上手くいかないと安定したスクラムを組むのは困難だ。スクラムで長年苦しんできたオーストラリアにあって、セコペ・ケプは孤軍奮闘。スティーブン・ムーアとスコット・シオと組むことによって3人で安定したスクラムを生み出している。

 

ロック

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ブロディー・レタリック(ニュージーランド)

(24歳、46キャップ、10得点、今大会:5試合出場)

いい意味で古典的な要素も兼ね備えている選手。ラックで強烈な力を発揮、スクラムでは力強く押し、ラインアウトの空中戦ではボールを獲得するために全身を投げ出す。昨年、対戦相手のイングランド代表の名前を一人も言えなかったときには問題になったが、それも自分の仕事にしか興味がない証し。2014年の世界最優秀選手。

 

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ケーン・ダグラス(オーストラリア)

(26歳、22キャップ、0得点、今大会:6試合出場)

もし、古典的であることをテーマにするなら、ケーン・ダグラスは見た目の通りの古典的なタイプである。ワイルドな髪にひげ、そして身長は2メートル01センチと大柄。マイケル・チェイカ監督に見初められ代表入り。チェイカ監督はダグラスをW杯に登録できるように、プロ12(スコットランド、ウェールズ、アイルランド、イタリア4カ国のラグビーユニオンリーグ戦)のレンスター(アイルランド)から除名させるなど奮闘。その努力は無駄にはならなかった。

 

SH(スクラムハーフ)

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ウィル・ゲニア(オーストラリア)

(27歳、65キャップ、40得点、今大会:5試合出場、キャリー距離35㍍)

ワラビーズのSHに復活し、バーナード・フォーリーとコンビ再結成したのは驚きだった。なぜなら、スーパーラグビーのワラタスでのフォーリーとニック・フィップスの相性の良さから、今大会でも2人が起用されるものと予想されていた。ゲニアは、合宿中の成長、そして態度の改善が認められチャンスを与えられた。そしてトーナメントを通して安定したパフォーマンスをみせ、フォーリーと培った連係の良さも結果に表れている。

 

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アーロン・スミス(ニュージーランド)

(26歳、46キャップ、62得点、今大会:5試合出場、キャリー距離72㍍)

世界最高のSHとの評価を受けるスミスは、気骨があってぶっきらぼうな古典的SH。ボール運びの素早さ、そして大きな相手に対するディフェンスにも定評がある。2010年にはニュージーランド代表アンダー20で優勝経験があり、2015年スーパーラグビーの覇者、ハイランダーズでもSHを務めていた。今大会でも試合を重ねるごとに自信をつけて腕を上げてきた。緊張で硬くなることはないだろう。

 

CTB(センター)

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マット・ギタウ(オーストラリア)

(33歳、101キャップ、698得点、今大会:5試合出場、キャリー距離65m)

2013−14年度トップ14(フランスのプロリーグ)の最優秀選手。4年間も代表から外れていたが、今年復帰。ギタウの経験、知性と左足から繰り出される正確なキックがワラビーズのキッカー2人体制を可能にし、攻撃力アップにつながっている。若いころに指摘されていたディフェンス力の弱さはもう存在しない。

 


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コンラッド・スミス(ニュージーランド)

(34歳、93キャップ、130得点、今大会:5試合出場、キャリー距離127m)

ニュージーランドのCTBで2番目に多いキャップを獲得。マア・ノヌーとのCTBコンビの経験値の高さは言うまでもない。今大会を最後に引退することを表明している。トライ量産機であり、バックスのまとめ役でもある。SOダン・カーターを強力にサポートし、ニュージーランドの圧倒的な攻撃力を最大限に引き出している。

提供:RNS ar/ig/yk/kf