W杯決勝への切符を手にしたニュージーランドだが、チームの大黒柱、リッチー・マコウ主将のプレーがソーシャル・メディア上で論争になっている。スティーブ・ハンセン監督は、マコウが史上最高の選手であるが故のことと一蹴しているが、ラフなプレーも散見される希代の主将のここまではー。

24日の準決勝で南アフリカを20−18の僅差で下したオールブラックス。一夜明けた25日、英国の地元紙を飾っていたのは「マコウが肘打ちをしたのではないか?」の見出し。ソーシャル・メディアでは試合の前半、マコウがラックの後ろを通過する際に、南アフリカのフランソワ・ロウに対し肘打ちをしたようにとれる動画が流れ、マコウの決勝出場に異議を申し立てる意見が添えられていた。

オールブラックスのハンセン監督は、肘打ちについては「何もない。何も起こらなかったのだから話すことはない」と否定し、マコウがソーシャル・メディアの標的になるのは素晴らしい選手だからと譲らなかった。

とはいえ、マコウは今大会ではラフなプレーも目立ち、ラグビー界のスーパースターがブーイングを受けることもあったほど。1次リーグのアルゼンチン戦でフアンマルティン・フェルナンデスロベに足を掛けて転倒させ、イエローカードを受け一時退場にもなっている。

そんな主将をハンセン監督は「彼は素晴らしい選手だから多くの注目を集めてしまう。たぶん過去最高の選手。オールブラックスでは確実だが、もしかしたらラグビー史上最高かもしれない。敵に回せば本当にやっかいな選手。だから、何か問題点を見つけてやろうとなる」と分析した。そして、この批判について「“尊敬の表れ”と取っていい。毛嫌いする人もいるが、ラグビー界の99%の人は彼が好き。敵としてじゃなければね。批判はもう当たり前で、批判されなきゃいいプレーをしてないんじゃない?というぐらいだ。ハカに文句を付ける人がいるようなものだ」と完全擁護した。

大黒柱への注文はないが、勝ったとはいえ準決勝でのチームの戦いはベストではなかったと見ている。「カーディフでの戦い(準々決勝のフランス戦は62−13で圧勝)のような後は、気持ちをリセットして試合に臨むのはとても難しい。(準決勝は)非常な接戦で困難な試合だった。もっと力が出せたはず」と南アフリカ戦の辛勝を振り返った。

しかし、ハンセン監督は31日の決勝は全く違うものになると踏んでいる。故障者も少なくチーム状態は良好。「決勝へはハングリー精神を持って臨む。自分たちを過大評価することなく、内容にもこだわりたい。決勝はエネルギー溢れるものとなる」と手応えを話した。史上初の連覇、そして3度目の優勝へ照準を絞り込んでいる。

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