ワールドカップ(W杯)準決勝は24日、ロンドンのトゥイッケナム競技場で行われ、王者ニュージーランドが南アフリカに20−18で競り勝ち、大会史上初の2連覇を懸けて31日の決勝に臨むことになった。

準々決勝でフランスに62−13で圧勝したニュージーランドだったが、過去2度のW杯優勝を誇る南アフリカに苦しめられた。しかし、前半にフランカーのジェローム・カイノ、後半もボーデン・バレットがトライ。2点差に迫られた終盤は緊迫した展開になったが、失点することなく逃げ切った。南アフリカはSOハンドレ・ポラードらのプレースキックで確実に得点を重ねたが、オールブラックスの強力な防御を崩すことができず、ノートライで敗退が決まった。

両チームの史上91回目の対決で好スタートを切ったのは南アフリカだった。前半3分、相手のラインアウトの反則で得たペナルティーを、ポラードがPGを決めてリードした。

オールブラックスの反撃は早かった。同6分、連続攻撃で何度もラックをつくり、最後は右サイドに素早く展開した。カイノが浮き球のパスを受けると、右サイドにトライ。SOダニエル・カーターのゴールも決まり、ニュージーランドは7−3と逆転した。

両チームはキックも織り交ぜながら攻撃を繰り返す。だが、前半目立ったのは南アフリカの的確な防御とニュージーランドの規律を欠いたプレーだった。南アフリカは攻め込まれても、密集戦への速い出足で相手ボールを奪取。一方、ニュージーランドは前半だけで9個のペナルティーを献上した。同39分には規律を欠いた前半を象徴するかのようにカイノがシンビン(一時退場)の処分を受けた。南アフリカはポラードが4本目のPGを決め、12−7で前半を折り返した。

後半に入ると、オールブラックスは本来の姿を取り戻した。6分にカーターのDGで12−10。同12分には敵陣深くでボールを奪取すると、ゴール前で執拗(しつよう)な攻撃を続けた。最後は途中出場のWTBバレットが左隅にトライ(ゴール)を決め、17−12と再逆転した。

同18分以降、南アフリカは2本、ニュージーランドも1本のPGを決め、試合は2点差のまま終盤を迎えた。南アフリカは敵陣に入る場面もあったが、的確な防御に阻まれ、逆転の機会をつかむことができない。一方、ボール保持や陣地で終始優位に立ったニュージーランドは、冷静なプレーで逃げ切り、W杯で13連勝の新記録を樹立。決勝進出もW杯史上最多の4度目となった。両チームの対戦成績はニュージーランドの53勝35敗3分け。

提供:RNS fs/kf