準決勝の南アフリカ−ニュージーランド戦では、様々な局面とポジションで激しい争いが繰り広げられそうだが、その中でも最もわくわくさせられるのがFW第3列の戦いだろう。

ニュージーランド代表(オールブラックス)は、ジェローム・カイノ、リッチー・マコウとキーラン・リード。経験に満ちあふれた3人組で、キャップ数もさることながら、お互いを知り尽くしている。2008年から40試合のテストマッチを共に戦い、うち33試合で勝利を挙げている。勝率は実に83.75%に上る。

一方の南アフリカ代表(スプリングボクス)は、フランソワ・ロウ、スカルク・バーガーとドゥエイン・フェルミューレンのトリオ。2014年のウェールズ戦2試合で途中から共にプレーした経験はあるが、先発メンバーとして3人が一緒に戦うのは今大会が初めてだった。3人の出場した6試合は6戦全勝で勝率は100%。ハイネケ・マイヤー監督が3人を準決勝のメンバー入りさせた理由はそれだ。

32歳のバーガーはここ3年間けがに悩まされていたが、マイヤー監督は「彼の貢献度は大きい。身体の状態もこれまでで一番」と太鼓判。「ドゥエインもロウも最高の状態で戻ってきた。しかし、スカルクが加わると大きな違いになる。特にブロックの周りではね。リーダーシップの面では計り知れないほど大きい」

バーガーだけが、けがに悩まされているわけではない。準々決勝でフーリー・デュプレア主将の勝利を決めるトライを演出したフェルミューレンも今大会には首の故障を抱えて臨んでいる。フェルミューレンは初戦の日本戦は欠場。しかし、その後はバーガー、ロウと共に先発出場。立ち直ったスプリングボックスの快進撃につながることとなった。

オールブラックスのカイノ(32歳)、マコウ(34歳)、そしてリード(29歳)の合計キャップ数は293個に上る。一方、バーガー、フェルミューレン(29歳)、ロウ(30歳)の合計キャップは158個。スプリングボクスは最強の敵を相手に、自分たちがどう戦えるか楽しみにしているが、この第3列同士の戦いは初めて。両チームにとって手探りの滑り出しとなろうが、さてどちらにどう転ぶか。

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