18日のワールドカップ(W杯)準々決勝のアイルランド戦で快勝したアルゼンチン。WTBフアン・イモフ(27)は2トライを決める活躍を見せたが、話題になったのは2本目のトライだった。準決勝進出を確実にするトライを喜び、豪快にジャンプしてボールを接地させる「スワンダイブ」を披露。その瞬間を捉えた写真は過去数日間、新聞の紙面などを飾った。

だが、25日の準決勝ではラグビーの聖地トゥイッケナム競技場で強豪のオーストラリアを迎え撃つ。チームの得点源であるイモフは接地を失敗するリスクを避けるためにも、次戦からはトライのチャンスがあっても感情表現を封印するかもしれないという。

「(アイルランド戦は)個人的にもチームとしても非常に良い試合だった。ジャンプした瞬間、感情を抑えることができなくなった。だがリスクを冒さないためにも、今後は気持ちをコントロールしなければならない」とイモフは言う。世界ランキング2位のオーストラリアを相手にプレーするには、終始冷静さが求められることを心得ているようだ。

イモフはアイルランド戦での2トライを含め、今大会の5試合で5トライを記録。代表32試合でのトライ数も16に伸ばした。平均で2試合に1トライを決めている計算となるが「試合中の自分のプレーで悪かった部分や改善箇所をビデオで確認する必要があった。今大会まだ先がある」と自身のプレーに向上の余地があるとみる。

アイルランド戦の後半28分にピッチに送られ、イモフとともにバックスを形成したヘロニモ・デラフエンテも決勝に進出するにはレベルアップが必要と認識している。オーストラリアがスコットランドに35−34で辛勝して4強入りを決めた点について、デラフエンテは「調子が悪い日だったに違いない。あの試合内容を基準として準備を進めてはならない」と気を引き締めた。

「オーストラリアは素晴らしいチームだ。選手の質が高いため、終盤に攻撃をしかけることができる。私たちもスコットランドのような戦いができればいいと思う」

アルゼンチンの過去の最高成績は07年大会の3位。未踏の地、決勝に足を踏み入れるには、難敵オーストラリア相手に最高のプレーをしなければならないことは選手全員が強く自覚している。

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