25日に行われる準決勝のアルゼンチン−オーストラリア戦を複雑な心境で迎えるのは、オーストラリアのマリオ・レデスマFWコーチに違いない。同FWコーチは現役時代にアルゼンチン代表としてW杯4大会に出場。ラグビー史上屈指のフッカーとして活躍した。しかし、今ではオーストラリアのコーチを務め、ワラビーズのスクラムを劇的に改善させてきた。

25日の準決勝では、強力なスクラムで定評のあるアルゼンチンFW陣と対峙する。オーストラリアのマイケル・チェイカ監督はトゥイッケナム競技場での対決が、ブエノスアイレス出身の42歳、レデスマFWコーチにとって複雑な体験になるとした上で、現役時代同様「120パーセント」の力をオーストラリアに注入すると確信している。

「マリオにとって特別な試合だ」とチェイカ監督は20日の記者会見で話した。「彼がこのチームを気に入っていることは分かっている。オーストラリアが最高の状態で試合に臨めるよう、全力を尽くしてくれるはずだ」

オーストラリアのプロップ、スコット・シオもレデスマFWコーチの貢献を認める。「練習は非常に厳しいが、熱い情熱を持っている。今ではスクラムの練習を楽しみにしている。以前はスクラム練習を嫌がるムードがあったが、今では本当に楽しんでいる。練習全体に躍動感を持ち込んで、全員が練習方法を受け入れている」

準々決勝のスコットランド戦ではスクラムで相手を圧倒することができなかったオーストラリア。チェイカ監督もレデスマFWコーチが重責を担っていると考える。「マリオにとってとても重要な1週間だが、スクラムを改善することに集中するはずだ。アルゼンチンの強力なスクラムが待ち構えていることを考えればなおさらだ」

確かなことは一つ。オーストラリアの勝利は、母国のW杯史上初の決勝進出という夢を粉砕することを意味する。一方、アルゼンチンが勝てば、手塩にかけたオーストラリアの選手が悔しい思いをする。どちらのチームが勝とうが、「スーパー・マリオ」の愛称を持つレデスマFWコーチにはつらい結果になりそうだ。

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