18日にトゥイッケナム競技場で行われた準々決勝の対オーストラリア戦。バーン・コッター監督率いるスコットランドは、後半34分にマーク・ベネットがトライを奪い、主将のグレイグ・レイドローがコンバージョンを決めて34−32と逆転した。残り2分。1991年大会以来24年ぶりの4強は目前だった。しかし、そこから不運な反則を取られ、相手SOバーナード・フォーリーに逆転のPGを決められてしまう。

悔やんでも悔やみきれない幕切れだったが、前評判を裏切って堂々と準々決勝まで突き進む中、チームは確かな手応えをつかんでいた。来年の6カ国対抗戦へつなげていけるとメンバーたちがこぞって確信できる、それほどの見事な大会での戦いぶりだったのである。

ことしの6カ国対抗戦では5戦全敗の最下位に沈んだスコットランド。来年2月に開幕戦を迎える6カ国対抗戦では、地元エディンバラのマレーフィールドにイングランドを迎え撃つ。「あの結果(準々決勝のオーストラリア戦)にはとても失望している。自分たちの信念を貫いたし、誇りに思っていいはずだ。僕らは6カ国対抗戦を楽しみにしている」とプロップのウィレム・ネルは悔しさを押し殺して話した。「あのような戦い方をすれば、6カ国対抗戦を制するチャンスもある。フィールドでいいプレーができるかどうかは僕ら次第だ」

コッター監督は2014年の夏からチームの指揮を執ったが、選手と充分な時間を過ごせたのはW杯事前合宿が初めてだったという。「6カ国対抗戦の時と比べていいチームになった。キック一つの差で準決勝を逃したが、われわれが(準決勝に)行くべきだった」と短期間で急成長したチームの伸びしろに期待を寄せる。FBスチュアート・ホッグにSOフィン・ラッセル、CTBピーター・ホーンとマーク・ベネットといった楽しみなバックス陣営を擁しており、彼らがこれからの4年間でさらに活躍の幅を広げることは間違いない。これにレイドローのリーダーシップとキック技術が加われば、スコットランドが新たな黄金期を迎える可能性もある。

「大会を通して難しい場面に何度も遭遇したが、気持ちが崩されることはなかった。結束力が強く、みんな全力で打ち込んでいた。もう少しうまく修正、対応ができていれば、もしかしてと思えた。ただ、この試合の結果を乗り越えるには、少し時間がかかるだろうがね」。悔しい胸の内をのぞかせながらも、コッター監督は大会の収穫が大きかったことをあらためて強調した。

提供:RNS ji/kd/mr/hi/kf