ニュージーランドが8−7で制した前回大会決勝並の接戦再現かと注目が集まった試合は、ニュージーランドが9トライを挙げる一方的な展開。07年大会の準々決勝、1999年大会準決勝で敗れた因縁の相手を一蹴した。

序盤からオールブラックスのランニング・ラグビーが全開だった。前半11分にブロディー・レタリックが初トライを奪って主導権を握ると、素早いパス回しと自慢の走力で相手守備陣を切り裂き、容赦なくトライを量産した。「フランスとの対戦ほどやりがいがある試合はない」と大一番を楽しみにしていたというスティーブ・ハンセン監督。「とてもうれしい気分だ。今日の試合では23人全員がひとりひとりの役割を果たした。目指した場所にたどり着いた」と喜びを語ったが、あまりの大勝にやや拍子抜けした表情だった。

前回準優勝のフランスは1トライを奪うのがやっとで、終始相手のテンポについていけずに揺さぶられ続けた。同国W杯史上最多、まさかの62失点にフィリップ・サンタンドレ監督は「こんな結果だったら、言うことは何もないだろう」と言葉少なだった。

史上初のW杯連覇を狙うチームとしては物足りない1次リーグの滑り出しだったが、決勝トーナメントに入っていきなりエンジンが掛かってきたオールブラックス。本領発揮の試合内容に、ハンセン監督は南アフリカとの準決勝が待ち切れない様子。「南アフリカは非常に良いチームだ。対戦を楽しみにしている。今日見せたプレーのような展開を目指したい」と余裕たっぷりで抱負を語った。

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