ゴルフの2005年全米オープン優勝者のマイケル・キャンベル(46)は、幼少期にやっていたラグビーでより活躍していたら、ゴルフ史に彼の名が刻まれることはなかったかもしれない。

自称「ラグビー熱狂ファン」というニュージーランド人のキャンベルは16日、ニュージーランド代表(オールブラックス)がカーディフで準々決勝フランス戦に向けて行った練習を見学した。

キャンベルは、ラグビーで成功する可能性がもう少しあったなら、自身のスポーツキャリアは全く違ったものになったかもしれない、と話した。

「ニュージーランド育ちの私に、何のスポーツができたか? ラグビー以外に何もないだろう」

「私は、ラグビー選手としては大きくなかったし、強靭でも、俊足でもなかった。だから、ゴルフをやってみようと思い、それが実を結んだ。ラグビー向きではなかったことが、ゴルフを始めた理由だった」

キャンベルは10年前の全米オープンで、2打差で当時世界ランク1位のタイガー・ウッズ(米国)を破り、ボブ・チャールズ以降2人目のメジャー大会を制したニュージーランド人になった。

キャンベルはことし5月、ゴルフからの引退を発表した。これまでは自身のゴルフが忙しく、オールブラックスの観戦はほとんどできなかったが、ラグビーへの愛を失ったことはないという。

過去に戻れるなら、ゴルフで収めた成功をニュージーランドの黒ジャージーと取り換えるかと聞かれたキャンベルは、少し興奮気味に続けた。

「タフな選択だね。本当にタフだよ。分からないなあ。オールブラックスのユニフォームを着ることは非常に名誉なことだが、チームスポーツと個人スポーツは全く異なるからね」

「やっぱり、全米オープンのトロフィーを取るだろうな」

スペインのマルベーリャでゴルフアカデミーを運営するキャンベルは、オールブラックス合宿地への訪問の誘いを受けていないが、チームに対して激励の言葉をかける提案があれば喜んで受け入れるとした。

「面白いことに、ラグビーリーグ・ワールドカップ(W杯)決勝のニュージーランド−オーストラリア戦への誘いは受けたよ。ニュージーランドは明らかにアンダードッグ(格下)だ。09年大会だったかな。試合の前夜に選手にスピーチをして、彼らはその決勝で勝ってしまったんだ」

「僕のスピーチが理由でチームが勝ったとは言わないが、彼らにほんの少しの自信を与えたかもしれない。あの全米オープンでは、タイガーが優勝候補で、僕はアンダードッグだったから、僕の全米オープンでの経験とも非常に似ていた」

「僕は心理学者ではないが、もしオールブラックスから依頼があれば喜んで話をするよ。まあ観客でいる方がいいけどね」

W杯でのオールブラックスを追いかけ、観客でいる方がいいと語るキャンベルは、既に、オールブラックスが準決勝に進出すると見越して来週分の宿泊先と航空券を予約し、再来週の予定も空けておくそうだ。

提供:RNS ajr/tc/sw/hi/hh