フランスは17日、カーディフのミレニアム・スタジアムで行われる準々決勝でニュージーランドと対戦する。両国がワールドカップ(W杯)で対決するのは2007年大会からの3大会で3度目。11年大会でスコットランドの指揮を執ったアンディ・ロビンソン氏は、常連対決についてフランスにも勝機は十分にあると指摘する。

準々決勝が行われるミレニアム・スタジアムは、07年大会でフランスがニュージーランドを破った場所だ。苦杯をなめたニュージーランドは4年後の11年大会決勝で、フランスに1点差の辛勝ながら雪辱を果たしている。

元イングランド代表のフランカーでもあるロビンソン氏は、スティーブ・ハンセン監督率いるオールブラックスが自分たちが今大会で抜きんでたチームであることを示したがっているだろうと指摘する。

「07年に起きたことは、オールブラックスにとっては不安材料になった。そして11年大会決勝でも、フランスは最後の瞬間まで接戦に持ち込んだ」とテレビインタビューで分析している。「あの日のフランスの守備は素晴らしかった。今大会でもそうだが、ティエリ・デュソトワールのリードが目覚ましかった。守備陣の要としてずばぬけて調子がいい。だから、ニュージーランドは自分たちの強さを示して、フランスを早々に敗退させたいと考えているだろう」

W杯で過去2度王座に就き、連覇を目指すニュージーランドについてロビンソン氏は、まだ本調子ではないと指摘する。初戦のアルゼンチン戦ではリードされて後半に入り、なんとか逆転で勝利を収めたもののもたつきも目立った。「スティーブ・ハンセン監督のチームはまだベストを出していない。アルゼンチンには攻勢を受けたが比較的楽に乗り越えたし、それからはいい具合に仕上げてきている」。格下のナミビア、ジョージア、トンガ戦を全て圧勝し、ようやく調子が上がってきた状態とみる。「(今回のチームは)07年大会のチームより上だ。強いリーダーシップと、連覇を果たすのだという強靱な意志がある。余裕をもってフランスを下し、優勝まで走るのではないか」

正確性の欠如

一方、アイルランドに9−24で敗れた1次リーグD組の最終戦で、フィリップ・サンタンドレ監督のチームは無規律と無気力の間で揺れていた。それでもロビンソン氏は、オールブラックスが規律のあるプレーを徹底できなければフランスにも付け入る隙はあり、不可能な任務ではないと譲らない。「(ニュージーランドは)ここまでは正確性に欠け、ハンドリングもおぼつかなかったが、この準々決勝で最高の試合を見せにくるだろう。彼らのテンポの良さには感心させられる。セットプレーに素早く持ち込み、得意な走り合いに引っ張り込んでしまう」

ポイントは2つだと言う。 「フランスがターンオーバーを奪えれば、ニュージーランドを脅かすことができる。しっかりとタックルし、アイルランド戦で時折見せたようにディフェンスラインの前で相手を食い止めることができれば、ニュージーランドを悩ませることができる」

リズムが大事

フランスが勝機をつかむためにはどうすればいいのか。ロビンソン氏は「冷静さを保つ必要がある。フランスはアイルランド戦では逆上気味だった。ニュージーランドはこの試合ではそう簡単にボールを失わず、より正確なプレーをしてくるはずだ」と分析する。「アイルランド戦では、フランスが意思の通った15人のユニットとしてプレーできることを示した。FWが相手の周辺をうまく突いて力強くボールを運び、数ヤード進んでいた。そこから(タックルされながらもつなぐ)オフロードパスが始まり、バックスが素早く走り込めた。あのリズムが出せれば、ニュージーランドを追い込むことができる」

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