17日のカーディフ・ミレニアム競技場での準々決勝でニュージーランド(オールブラックス)がフランスを倒せば、W杯の試合で12連勝を飾ることになる。

 

2011年大会を全勝で終え、1987年の第1回大会以来24年ぶりにウェブ・エリス・カップを掲げたオールブラックス。今大会もアルゼンチン、ジョージア、ナミビア、トンガを下し容易に8強へ駒を進めた。改善の余地は大いにあるが、18−20で敗れた07年大会と全く同じ境遇でぶつかる土曜日の試合では、フランスに雪辱を果たすというのが大方の見方だ。

 

予想に反しての敗戦は、静かにではあるが、今でもロトルア、ウェリントン、オークランド、クライストチャーチのバーやパブで話題に挙がる。それはいつまでも変わらないだろう。

 

甘んじない姿勢

 

スウォンジー湾の素晴らしい環境の中で調整を続けたオールブラックスの周りでも、常に会話の話題に挙がった。「まだ尾を引いているのか?」と複数のメディアから問われたのはダン・カーター。同じような質問をされたリッチー・マコウは、考えたこともないと答えた。

 

本当のことを言ってしまえば、フランスが勝者だった07年大会の試合からはかなりの時間が経っており、それ以降のどの試合にしても土曜日の結果に影響を及ぼすことはない。一見無敵のどんなスポーツのチームでも、失敗を免除されることはないということをあらためて立証したに過ぎない。

 

南アフリカが今大会、日本に敗れた試合のように、あの試合で勝つ「べき」だったのはニュージーランドだったのかも知れない。11年大会の序盤の調子で判断すれば、決勝でニュージーランドがフランスに楽勝すべきだったように。オールブラックスのスティーブ・ハンセン監督は、注意深く正確な準備とともに、現状に甘んじない姿勢の必要性を強調した。

 

ル・ブルーに注意

 

フランスが伝統とするパスを中心にした華麗なプレーは、フランスの国内リーグの異なるスタイルによって失われたとの見方もなされているが、ウェールズの監督を務めた経験のあるハンセン監督は、フランスは試合日に大きな脅威をもたらすと警戒する。

 

「それは間違いない。時として、フランスチームの出方が少し分からなくなる時がある。だが、彼らはこの試合に懸けてくるから、われわれも同じように試合に懸けなければならない」

 

ニュージーランドとフランスは、11年大会の決勝で対決して以降、4回対戦し、ニュージーランドが全試合を制している。うち3試合はフランスの13年ニュージーランド遠征時のもの。4試合目は昨年パリで行われ、この試合はニュージーランドが26−19で勝った。

 

2チームは1906年から55回対戦してきたが、フランスが勝ったのは12回。うち3勝は1994−95年の連戦のもので、09年にダニーデンで行われた試合の勝利が最後だ。フランスのフィリップ・サンタンドレ監督は、チームが10月11日にアイルランドに敗れたことで、苦汁をなめさせられた。

 

スポーツでは、傷心のフランス人ほど危険なものはない。ニュージーランドは、アンダードッグ(格下)とみられるフランスが07年大会の再現を狙っていることに用心しなければならないだろう。

 

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