【ニュージーランド】

1次リーグ4試合で25トライをマークし、174得点を挙げて全勝。数字だけ見ればいつもの王者ニュージーランドだ。しかし、史上初のW杯連覇を狙うチームとしては、やや物足りない滑り出しだった。鮮やかなプレーもあれば、お粗末なものも。弱小チームを押さえきれない場面や、リッチー・マコウ主将やキーラン・リードがイエローカードでシンビン(一時退場)に送られる試合もあった。

注目選手

1次リーグで計4トライを挙げ、ナミビア戦とトンガ戦の両試合でマン・オブ・ザ・マッチ(最優秀選手)に輝いたWTBソニービル・ウィリアムズ。他に2度の受賞者はいないから、オールブラックスが誇る中核選手であることが証明された。

最高の瞬間

トンガ戦のラスト20分、マア・ノヌーは自身100キャップ目の試合でトライを挙げるチャンスに恵まれた。マコウ主将は、ノヌーに特別なシルバーキャップを贈り「選手全員が君のハードワークを見てきた。だから毎週チャンピオンのようにプレーしてよい」との熱い言葉を贈った。奮い立った瞬間だった。

最低の瞬間

マコウ主将がラックの後方で、意図的にアルゼンチン代表のフアンマルティン・フェルナンデスロベを転ばせようと足を出した瞬間。まるでサッカーの試合で見るような光景だった。軽蔑すべき行為で、ラグビー界のトッププレーヤーが犯すようなものではなかった。自身3度目となるイエローカードを受けたことも、観客のブーイングを浴びたことも当然のこと。むしろレッドカードになり得たかもしれない行為だった。

ベストコメント

ニュージーランド代表のスティーブ・ハンセン監督が、仕上がり不十分な状態で準々決勝に進むことについて問われると「そんなことはない。2007年大会でも2011年大会でもそうだったが、われわれには戦略がある。フィジカル面では整っている。プレッシャーがかかる試合だが、むしろ楽しむつもりだ。テストマッチはそのためにある。大きな挑戦ほどよいものだ」と問題にしなかった。

予想

英国のブックメーカー(賭け屋)各社の倍率によると、ニュージーランドが1.2倍で本命視され、オーストラリアが2.5倍、南アフリカが6倍だ。トニー・ウッドコックがけがのために欠場するのは痛手だが、きちんと対応してプレーの安定性を向上させることができれば、波乱なく、順当に準決勝へ進出するだろう。

提供:RNS ic/svw/ej/jh/kf