【南アフリカ】

W杯史上最もローラーコースターのように不思議な道のり。ラグビー界をひっくり返すような日本戦での敗戦。しかしその後は、南アらしい押しの強いラグビーで3連勝。強靭で安定したディフェンスをみせた。

国内で批判の嵐が吹き荒れた日本代表への敗北から、ジャン・デビリアス主将をけがで失いながらも大きく、誇らしげに復活。今大会唯一の零封(64−0)を米国相手に成し遂げ、悪評を吹き飛ばした。新主将フーリー・デゥプレアは「自暴自棄ラグビー」と呼ぶ。

注目選手

ルードベイク・デヤーヘルの突進する姿、体を張ったプレーは見逃せない。負傷で1次リーグの大半に出場できなかったビクター・マットフィールドの穴を埋めるべく活躍。若くパワーに満ちあふれるロックはラインアウトで目を見張る活躍。49タックルでミスは1つだけ、そしてゲインラインを21回突破した。

最高の瞬間

色あせることのないブライアン・ハバナの活躍。米国戦でハットトリックを決め、ジョナ・ロムーのW杯通算トライ記録15に並んだ。彼が幼少期に、公共のトイレでたまたま出会ったロムーにサインを求めていたことが話題に。

最低の瞬間

ラストプレーで日本にトライを許し、逆転負けを喫した瞬間。今大会で一番人々を興奮させた瞬間だったが、彼らには最低、そして南アのラグビー史上どん底を味わった。自国のスポーツ大臣から直接電話を受け、パフォーマンスの向上を要求された。実現できない場合には「国を代表できない負け犬の集まり」になると。誰もハイネケ・マイヤー監督と選手たちが受けたプレッシャーを想像できない。

ベストコメント

準々決勝進出を決め、どのチームと対戦したいか? の問いに答えたマイヤー監督の一言。「対戦したくない唯一のチームは日本だ。なぜなら、もう少しで私は自分の…いや、今はそのことについて話したくない」

予想

自分たちらしい、フィジカルに力で押し切るパワーラグビーを取り戻し、状態はいい。デビリアス主将の離脱、マットフィールドの太もも裏の故障でチームメンバーを変える必要はあったが、若くて元気な選手が存在する。

提供:RNS ic/js/bo/yk/hh