世界を驚かせた南アフリカ戦での逆転勝利をはじめ、3勝を挙げてW杯イングランド大会の台風の目になった日本代表。チーム大躍進の立役者、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチは、あるときはユーモアたっぷりに、あるときは辛辣なコメントを発してピッチ外でも大いに楽しませてくれた。今大会での「エディー語録」をまとめてみた。

−歴史的な勝利となる初戦の南アフリカ戦を控えて
「われわれは日本への尊敬を勝ち取るために来た。大会後に日本は尊敬すべきラグビーの国だ、と人々が話していてほしい。しっかりプレーすれば何試合か勝てる」

−南アフリカ戦後
「本当に感慨深いとしか言いようがない。日本が南アを破るなんて、最後の結果が本当かどうか疑った」
「まだまだ終わりではない。準々決勝に進出すればリタイアできる。リタイアしたら、リラックスし、楽しんで、批判して、(元イングランド代表監督の)クライブ・ウッドワードの様にテレビでの仕事を手に入れたい。それが私の夢だ」
「20年間コーチをやってきたが、これほど働いたことはない。もう55歳だし、本当ならバルバドスあたりでクリケットでも見ながら、優雅に暮らしていてもいい年齢だ」

−スコットランド戦前のコメント
「グロスターはラグビーの聖地の一つ。ラグビーをよく知る観客を味方に付けたい。グロスターのジャージーも(日本と同じ)赤白なので、それを着て来場してほしい。イングランド人はスコットランド人が嫌いだから?有利に働くかな」

−サモア戦登録メンバー発表時のコメント。大野均選手(37)が96キャップ目となることを
「(彼のような)強い子供が欲しければ、牧場で育てるべき。そして、新聞配達を毎日させて、ビールを毎日10杯飲んだら、強い選手になるだろう。そこに何か秘訣があるかもしれない」

−サモア戦前のコメント
「われわれの目標は準々決勝。大会前は笑われていたが、今は達成目前にいる。そして目標を達成して、さらにラグビーファンを日本で増やしたい。日本では2千万人もの人がスコットランド戦を見た。2千万といったらカンガルーも含めたオーストラリアの人口と変わらない」

−サモア戦の試合途中で負傷退場した山田章仁について
「彼は大丈夫なようだ。彼はアカデミー賞を受賞するために横たわっていたかな?」

−日本の成長について。1次リーグで3勝しながらも準々決勝に進出できなかったことについて。
「大会前は正直言って最弱の一つに見られていただろうし、2軍を出しても80点や90点を取って勝てると思われていた」

−インタビューで
「(南アフリカは)W杯で自己最低の成績が準決勝進出というチーム。ピークを10月中旬に持ってくる。9月ではないのだ。そういうチームは、試合序盤にうまくつかまえて考えさせることができたら勝つチャンスが生まれる。その形に私が導いただけ。その時に、日本が勝ち切るだけの力を持っていたのだ」
「気持ちを沸き立たせることができるかどうかで仕事を選んでいる。自分で何かを変えられる場所でだけ監督をやりたい。フランスでは外国人監督が成功した例があまりない。フランスは日本と同じように、自分たちの流儀でしか物事をやりたがらない。だからこそ興奮するね」

−米国戦後
「今夜はたぶん3千万人が日本で見ていたと思う。オーストラリアの全人口と全カンガルー、ニュージーランドの人口に羊を足した数だ。悪くない。その中には子供にラグビーをプレーしてほしいと思っている親もいるはずだ。見ている子どもの中には次のマイケル・リーチになりたい子供もいるだろうし、鏡の前でポーズをして五郎丸のキックを真似している子もいるだろう。新しい世代の選手、新しい世代のファンを獲得するのに、日本にとって素晴らしいチャンスだ。この選手たちはヒーローだ。日本のラグビーのイメージを根底から覆した。ヒーローがいると子供たちはそれを超えていきたいと思う。それが素晴らしいことだ。(イングランドが敗退したため)今イングランドではサッカーをプレーしたい子供が本当に多い!」

−大会総括会見で
「朝起きて、次の週の試合に向けて準備をしていないのは変な感じだ。前がいつだったか分からないくらい、久しぶりに妻と朝食を食べた。少なくとも私が妻だと思っている人と。彼女が私を夫と思っているかは知らないけど」
「長い間指導者をしてきて、後悔は持たないようになった。誰でも間違いはするし、この4年間日本を指導してきて間違いもあった。そのことから学ぼうとはしたが、後悔は何もない」
「すごく楽しかった」

提供:RNS jh/yk/kf