南アフリカのベテランLOビクター・マットフィールドは、けがから回復し今大会で再びプレーすることが待ちきれないと語るが、戦列を離れている間に若手のルードベイク・デヤーヘルが著しく力をつけてきたのを受け、控えに回ることも受け入れるとした。

ハイネケ・マイヤー監督は、マットフィールドが9月26日のサモア戦でハムストリングを痛めて登録メンバーから外れ、22歳のデヤーヘルと23歳のエベン・エツベスが空中戦のコンビネーションなどを通して実力を証明したことから、この2週間は選手選考に頭を悩める毎日を送っている。

38歳のマットフィールドは、チームが日本に敗れた後に立ち直ろうとする中、若い2人が中心的役割を担っている様子を、ピッチの外から眺めるしかなかった。この2人の活躍により、17日の準々決勝ウェールズ戦ではマイヤー監督が若手を使い続けるかどうかの議論に火を付けた。

マットフィールドとチームドクターのクレイグ・ロバーツは11日、南アフリカが拠点とするテディントンの合宿所で、マットフィールドが再び自由に走れるようになり、代表126試合目となるウェールズ戦でプレーできる状態になったと自信をみせた。

「17日の試合ではピッチに戻り、メンバー入りできることを願いたい」とマットフィールド(写真)は語った。

代役を務めていたデヤーヘルとエツベスが絶好調のため、すぐに先発メンバーに復帰できない可能性があることについて尋ねられたマットフィールドは、どんな役割でも喜んで引き受ける、と力強く語った。

チーム第一

「彼ら(エツベスとデヤーヘル)はことし非常に良いプレーをしてきた。彼ら2人と 出番が来るたびに、非常にいいプレーをしてきたピーターステフ・デュトイ(23)がチームにいて、ヘイネケは非常にラッキーだ」

「私は、ワールドカップ(W杯)の優勝に向け、チームに貢献することができれば、何の役割だろうとこだわりなく喜んで引き受けるだろう。控えに回ろうが、ラインアウトでチームに貢献するか関係ない。チームが最優先だ」

2007年大会優勝の立役者だったベテランのマットフィールドは、鋼のような硬さも感じられる言葉を含ませつつ、「どんな役割でもやるだろうと言うのは簡単だが、選手としてはピッチに立っていたいもの」と述べた。この思いは、トゥイッケナム競技場での試合となればなおさらだろう。

今大会の優勝に向け、チームを支えてほしいとの理由でマットフィールドの現役復帰の説得にあたったマイヤー監督は、マットフィールドの存在感にも信頼を寄せている。マットフィールドがサモア戦で故障しなければ、同じくけがで離脱したジャン・デビリアスに替わって主将を務めたかもしれない。

サモア戦で負傷するまでに示したように、マットフィールドが彼の本領発揮の場「ラインアウト」において圧倒的な強さを誇るっているのは、今も変わりない。

マイヤー監督が、マットフィールドを先発起用してデヤーヘルをインパクトのある控えにするか、またはデヤーヘルを先発させてマットフィールドを冷静で経験豊富な控えとして終盤に使うかどうか−。ぜいたくな気分を味わえる監督ゆえのジレンマだろう。

提供:RNS ic/js/jrl/hi/hh