1次リーグB組の最終戦に臨んだ日本は11日、グロスターで米国を28−18で破り、ワールドカップ(W杯)1大会で初めて3勝を挙げた。

10日に同組のスコットランドがサモアを下したため、1次リーグ敗退が決まっていた日本。目標の8強入りは逃したが、南アフリカ相手に金星を挙げるなど、今回のW杯全体を盛り上げたラグビーは健在だった。前半に松島幸太朗、藤田慶和の22歳のWTBコンビのトライなどでリード。後半もナンバー8、アマナキ・レレイ・マフィがトライを決めたほか、FTB五郎丸歩も2本のPGで加点して米国を振り切った。

今大会の1次リーグ最後の一戦でリードを奪ったのは3戦全敗で初勝利を目指した米国だった。前半5分、AJ・マクギンティのPGで3−0とリードしたが、日本の反撃は早かった。先制点を許した直後、日本は右サイドを崩して、ゴールライン近くで起点をつくった。素早く左に展開すると、フッカー、堀江翔太の鮮やかなハンドリングのパスを受けた松島がトライ。代表通算700点目となる五郎丸のゴールも決まり、日本は7−3と逆転した。

だが、その後は敵陣深くに入ってもミスで得点機を生かすことができない。逆に同24分にはFWとバックスが一体となった米国の攻撃を受け、WTBタクズワ・ヌグウェンヤのトライ(ゴール)を許した。だが、失点後もすぐに反撃に転ずる今大会の日本の特徴は米国戦でも発揮された。

キックオフ後のボールを奪ったW杯初出場の藤田が敵陣に突進。日本が連続攻撃を繰り返すと、最後はモールに加わった藤田がW杯デビューのトライ(ゴール)を決め、14−8と再逆転した。日本はその後の五郎丸のPGも決まり、17−8とリードして前半を折り返した。

後半は試合がこう着状態になる中、両チームはPGを1本ずつ決め合った。日本は危険な場面を迎えることもあったが、途中出場のマフィのタックルなどで防御。後半20分すぎには好位置で獲得したペナルティーキックでゴールを狙わず、ラインアウトを選択した。自軍ボールを確保すると、最後はマフィがスコットランド戦に続く今大会2トライ目をマークし、日本は25−11とリードした。

日本は同31分に米国の主将のクリス・ワイルズにトライ(ゴール)を許し、7点差に迫られた。しかし、同37分に五郎丸のPGで加点して勝利。W杯と日本のラグビー史に大きな足跡を残して大会を後にすることになった。

提供:RNS fs/hh