ニュージーランド代表「オールブラックス」のスティーブ・ハンセン監督は、トンガ戦(9日)で故障のため戦列を離れたベテラン、プロップのトニー・ウッドコックに10日、あらためて賛辞を贈った。

オールブラックスが47−9で圧勝したこの夜、34歳のウッドコックは2002年の代表デビューから118試合目となる試合で貴重な1トライを加えた。しかし、後半開始早々に太ももの裏側を痛めて退場。ハンセン監督が「ひどい断裂」と表現したほどの重傷だった。

縁の下の力持ち

ハンセン監督はウッドコックの現役選手としての進退については明言を避けたが、3週間の戦線離脱で今大会残りのプレーは不可能となった。「彼は縁の下の力持ち。本領を発揮したのはパリでのフランス戦(04年)からだ。ウッディー(ウッドコックの愛称)はどんどん成長し、素晴らしい選手になった。機動力もテクニックもある選手で、国民は彼を大きな誇りと感じている」とたたえた。「彼が現役を引退するのであればふさわしい花道だったは言えないが、スポーツとはそのようなもの。非情なこともある」。勝負の世界の厳しさを知り尽くした同監督は、ベテランの進退をそんな言葉で表現した。

FWとして価値ある記録

ウッドコックのオールブラックスでの代表キャップ数は、145試合の世界記録を持つリッチー・マコウと128試合のケビン・メアラムに次ぎ歴代3位。トンガ戦で決めた1トライは、キャリア通算10個目のトライで、先発のプロップとしてはマルティン・カストロジョバンニ(イタリア)の11に次いで世界歴代2位の記録だ。チームが今大会で勝ち進んでいる間、帯同するか早めに帰国するかはウッドコック自身の判断に委ねられている。ハンセン監督の粋な計らいである。

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