オーストラリア代表のマイケル・チェイカ監督は、10日にトゥイッケナム競技場で行われる1次リーグA組首位争いのウェールズ戦は、ウェールズから多くのサポーターが押し掛け、カーディフで行われるホームゲームのような雰囲気になるとにらんでいる。

熱心なウェールズのサポーターたちは、1990年代後半にカーディフにあるミレニアム競技場が建設中の際、「イングランドサッカーの聖地」といわれるウェンブリー競技場を使って行った6試合を「ホームゲーム」のような雰囲気にしてしまったことは有名な話だ。1999年に同競技場で行われた5カ国対抗戦でも、スコット・ギブスが終盤に挙げたトライでイングランドの優勝を拒んだことも、ラグビー史で語り継がれている。

チェイカ監督は、ウェールズの熱狂的ファン(写真)が、8万人収容のトゥイッケナム競技場でもウェンブリー競技場の例と同じようにしてしまうと想像する。

「ホームではないトゥイッケナム競技場にもサポーターが押し掛けたことが以前にもあり、今度も自分たちのホームのような雰囲気にするだろう。われわれは80分間、常に強い気持ちで臨まないといけない」とチェイカ監督は述べた。

ボリューム調整

オーストラリア代表のスティーブン・ムーア主将も、「騒音対策を講じなければいけない。いつも以上に騒がしいだろうし、私もその騒音を考慮して指示を出さなければならない。先週よりいいプレーをしなければならないだろう」と述べ、ウェールズの熱狂的ファンを警戒する。

この試合の勝者がA組を首位で通過。準々決勝では、B組をトップ通過した南アフリカとの対戦を回避できる。オーストラリアは3日にトゥイッケナム競技場でイングランドを33−13で下しているが、イングランド戦で危険なプレーがあったとして出場停止処分を受けた主力のマイケル・フーパーを欠いてウェールズ戦に臨むことになる。

チェイカ監督は、ことし8月のニュージーランド戦での経験を踏まえ、気を引き締めている。オーストラリアはホームで行われたニュージーランドとの第1戦を27−19で制したが、敵地で行われた第2戦は13−41で大敗している。

背後からの蹴り返し

オーストラリアのチームの勢いについて問われたチェイカ監督は、「特にない。シドニーでニュージーランドを倒し(ことしの南半球4カ国対抗)勢いをつけたはずなのに、その後に、ニュージーランドがわれわれを背後から蹴り返したことがあった。毎日スイッチが入っていないと、こういうことが起きるので学ぶ必要がある」と述べた。

「人々が自分たちのプレーを喜び、全てうまく行っている時、良い面だけをみて満足してはならない」
チェイカ監督は、ウェールズが9月26日のイングランド戦で最後の15分に逆転勝ちを演じたため、10日の試合も最後の20分が正念場になると指摘した。

「この試合では最後にプレーする選手が非常に重要になってくる。1次リーグの最終戦だし、最後の最後に決着がつくだろう。終盤に起用する選手については、試合をうまく締めくくることができる選手を準備しておかねばならない。ウェールズは用意周到なチームだ」

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