ラグビーワールドカップ(W杯)の1次リーグA組は、大会前から開催地のイングランド、過去優勝2回のオーストラリア、前回4位のウェールズ、フィジーと強豪がひしめく「死の組」と言われ、激戦が予想されていた。運命の決戦となった3日、イングランドがオーストラリアに完敗したことでW杯史上初めて開催国の1次リーグ敗退が決定。その結果、オーストラリアとウェールズの8強入りが決まった。

ウェールズ代表のウォーレン・ガットランド監督はA組について「死の組というより、地獄の組だ」と表現した。「決勝トーナメントに進めてうれしいし、オーストラリアは(イングランドに勝つことにより)われわれにとてつもない恩恵を施してくれた」と述べる一方で「A組に入ったほかのチームの気持ちも考えなければならない。巻き込まれた人や影響を受けた人が気の毒だ」と開催国で8強入りの道が断たれたイングランドへ同情的なコメントをした。

ウェールズは初出場した1987年大会では3位に入った。しかし91、95年大会はともに1次リーグで敗退し、2007年大会でも準々決勝進出を逃した。11年大会では87年大会以来となるベスト4進出を果たしたが、今大会のA組では8強入りを楽観視できる状況ではなかった。「厳しい組になることは分かっていた。イングランド、オーストラリアとわれわれだけでなく、フィジーも入っている。フィジーが別組に入っていれば、彼らも準々決勝に進めていただろう」とガットランド監督は指摘する。「誰もが、イングランドが開催国として初めて準々決勝を逃したことを話題にしている。しかし、なぜ3年も前に組み分け抽選をやるという不合理なことをやったのだろう。馬鹿げている。サッカーのようにやっていれば、われわれはこんな組に入ってはいなかった」と抽選時期が不適当だったことを強調した。

ウェールズ代表のCTBジェーミー・ロバーツもイングランドに同情気味だった。「残酷な組で、3チームは必ず敗退することになっていた。イングランドにはいろいろな疑問が投げかけられているが、われわれとイングランドとは微妙な差しかない。われわれがイングランドに負けていたら、同じことを言われただろう」と話した。

ウェールズは10日、A組トップ通過を懸けて、オーストラリアと対戦する。

提供:RNS jh/kf