ワールドカップ(W杯)過去7大会でわずか1勝だった日本代表だが、今大会3戦目で早くも2勝目をマークした。この勢いなら11日の米国戦で3勝目を挙げる公算は大だろう。強豪の南アフリカを倒したことによって、ラグビー発祥の地イングランドでも日本チームへの人気は高まっており、日本代表グッズの売れ行きは好調そのもの。前回大会までの成績(通算1勝2分け21敗)を考えれば、たとえ目標の準々決勝進出を逃しても、誰も批判はしないだろう。

2万9千人超となる満員の観客を集めたスタジアムMKでは、試合が始まるとまもなく、日本とサモアのどちらが強いか疑うものはいなかった。前半に2人が反則で一時退場になるなどサモアは終始ペースをつかめず、ピッチ上でいら立つ選手たちの姿が目についた。5—26という大差の敗戦を、サモアのスティーブン・べサム監督は「私たちは驚かなかった。彼らは世界レベルに追いついたのだ。日本は予想通りのプレーをした。ゲームプランを持って臨んだが、こちらの思い通りには進まなかった」と力を付けて追い越していった相手をたたえた。

予想以上の戦いを見せている日本だが、当のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)も選手たちも決して満足はしていない。3日のサモア戦後、FB五郎丸歩は「求められているレベルが高いので、個人的にはまだまだ。これほど日本のラグビーが期待されるとは思わなかった。しっかりと(期待に)応えたい」と話した。キックの前に体の前で両手を合わせる独特のポーズがおなじみとなっている五郎丸だが、サモア戦はそのキックで26点のうち16点をたたき出した。南ア戦でのトライを含む3試合で稼いだ45点は、3日の試合終了時点で今大会の最多得点となっている。

ジョーンズHCは、サモア戦でのチームのパフォーマンスに一定の評価を与えたものの「もっとできたはずのプレーができなかったことは残念。次は米国戦だが、W杯でわれわれの最高のプレーをすることを楽しみにしている」といま以上に高い次元のプレーを想定している。

サントリーでプレーするサモアのSOトゥシ・ピシは、今大会での日本の躍進について「年月かけて自信を深めてきた。エディー・ジョーンズHCが率いるチームは常に良いラグビーをする。きょうは80分間、素晴らしいプレーをした。日本は勝利に値する」と素直にライバルチームの実力を認めた。

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