3日のオーストラリア戦に敗れ、ワールドカップ(W杯)開催国として大会史上初めて1次リーグ敗退が決まったイングランド。9月18日の開幕戦ではフィジーに快勝したものの、次戦で宿命のライバル、ウェールズに痛恨の逆転負けを喫した。これが地元チームに重くのしかかった。

この夜のオーストラリア戦では、勝利を信じる8万1千人のファンから大声援を浴びながら必死のプレーを展開した。しかし、昨秋には圧勝した相手に試合の主導権を握られっぱなしの敗北。最終戦を待たず、開催国が1次リーグで敗退するという屈辱を「聖地」の大観衆とともに味わうことになった。

試合終盤には勝利を諦めた本拠地のファンが席を立つ場面も。イングランド中の大きな期待に応えられなかった監督と主将は、さすがにショックを隠せなかった。「今の気持ちを何と表現していいのか本当に分からない」とランカスター監督は口火を切った。矢継ぎ早な厳しい質問にも「イングランドには素晴らしい若手選手がいる。メンバーのうち24人がW杯初出場だ。彼らは非常に傷ついている。イングランド全体が彼らを支えていってほしいと思っている」述べ、重荷を支えきれなかった若いメンバーたちへの理解を求めた。「ファンやホームのみなさんのことを思い、大きな落胆をしている。みんなで非常な努力をしてきたが、みなさんをがっかりさせて申し訳なく思う」。悔しさを押し殺した静かな語り口だった。

監督の横に座ったフランカーのクリス・ロブショー主将も憔悴しきった表情だった。「私たちは今日、イングランドを失望させてしまったと感じている」と言葉を絞り出し、チームを決勝トーナメントに導けなかった責任を一人で背負い込んでいる様子だった。

提供:RNS hn/kf