3日にトゥイッケナム競技場で行われるイングランド−オーストラリアは両チームにとって極めて重要な試合になるが、元オーストラリア代表のプロップ、ベン・ダーウィンは大一番が引き分けると予想する一方、チームの団結力が鍵になるとみる。

ダーウィンは序盤は地元の声援を受けたイングランドが優勢だが、終盤はオーストラリアが盛り返すと予想。「両チームは互角だ。引き分けると思う。接戦は間違いないはずだ」と語った。

ダーウィンは2003年ラグビー・ワールドカップ(W杯)準決勝のニュージーランド戦で首に重傷を負い、代表から引退した。現在はラグビーの指導に当たるほか分析も担当しており、特にチームの団結力に焦点を当てている。

ダーウィンは現在のイングランドが多くのクラブから選手を招集していると指摘。その結果、チームの結束力を高めるのを難しくしており、過去のW杯と比べて苦戦を強いられていると考えている。

10−15年前に比べて、イングランドが成功を収めるのは難しくなっている。当時とは全く違う。これがワラビーズにとってはとても有利な点だ」

オーストラリアの結束力の裏付けになるのは今回の代表31選手の所属クラブだ。12人がワラタス(ニューサウスウェールズ州)、8人がブランビーズ(首都特別地域)、5人がレッズ(クイーンズランド州)、2人がメルボルン・レベルズ(ビクトリア州)1人がウェスタン・フォース(西オーストラリア州)。さらに2人は仏リーグのトゥーロンに所属する。一方のイングランドは8クラブから選手が招集されており、最も多いサラセンズでも8人。しかも、ビリー・ブニポがけがで離脱したため、7人に減った。

1クラブに所属する選手数が多い結果、ダーウィンは接戦になればオーストラリアがより大きな結束力を発揮すると考える。

「ホームのアドバンテージは10得点に相当する。だが、結束力の低いチームはプレッシャーがかかると崩れる」

ダーウィンはイングランドが敗れた9月26日のウェールズ戦が自身の見解を裏付けると指摘した。当初のウェールズのW杯メンバーのうち3分の2は3クラブに所属。劣勢に立たされたウェールズはけが人も出る中、チームの結束力を発揮した分析する。さらに3日の試合が接戦になった場合、トゥイッケナム競技場の雰囲気がイングランドに逆効果となる可能性があるとみる。

「場内は大音響がすごい。イングランドにとっては有利にも不利にもなる。会場内の8万人がナーバスになっていれば、感じることができる。ニュージーランドは常に勝てると信じている。私の現役時代のワラビーズも常に勝つ方法を見出していた。イングランドは負ける方法を見つけてしまったかもしれない。イングランドのチーム編成をみると、パニック状態に陥る要素がある。特に結束力の弱いチームに見られるパターンだ」

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