ラグビーワールドカップ(W杯)イングランド大会で9月29日までに行われた計20試合をワールドラグビー(WR)が検証したところ、今世紀行われたほかのW杯と比べて強豪国と第2グループの国との格差が縮まっていることが明らかになった。

 

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2003年大会1次リーグのスコア平均は49−13だったが、ここまでの今大会1次リーグ20試合の平均得点は初めて40点を下回り、39−13だった。勝ちチームの得点はプロ化が始まった1995年大会以降では最も低くなった。勝利チームの得点は10点少なくなっている一方で、敗戦チームの得点が変わらなかったのは、第2グループ国のディフェンス力が向上していることを示している。

得点差も36点から26点になり、26得点差は1992年にトライの得点が4点から5点に変更されて以降では最も低くなった。

  今大会、第2グループの国々は今大会でも記憶に残る勝利を収めた。その最大のものは、日本が南アフリカを34−32で破った歴史的勝利。ジョージアはトンガを下し、W杯で3つめの勝利を手にした。今大会では、第2グループの国が過去2大会よりも全体的によい結果を残している。

W杯の平均得点は、大差でのゲームが複数あった2003年をピークに膨らんだが、その後は強豪国と第2グループとの対戦で得点差が減少し、1試合の平均得点は全体として小さくなった。

 

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日本を例に取ると、この傾向は分かりやすい。

2007年大会で日本は64得点挙げたが、210失点した。4年後の2011年大会では、69得点で184失点だった。今大会日本は44得点でサモア戦と米国戦を控え77失点。サモアも米国も日本相手に、2011年大会での記録に並ぶ107点近くを挙げるとは思えない。また残る2試合で日本が25点以上挙げれば、3大会連続で日本の攻撃力が上がっていることになる。

プロ化以降のW杯で記録されたトライ数も2003年にピークに達し、その後は減少傾向だ。得点数と同様、今大会の平均5.9トライは12年前のW杯1次リーグの平均よりも約1.7少ない。試合が接戦になり、大会に面白さがでてきていることは間違いない。

第2グループのレベル向上を図るため、WRはコーチングに投資することなどに力を注いできた。得点数、得点差、トライ数に見られる傾向は、その投資の成果を裏付けていることになる。

提供:RNS sg/bo/jh/kf