1週間前の今ごろ、南アフリカは自国のラグビーの将来に全く希望が持てない状況だった。
1次リーグB組の19日の試合で、32−34で日本に敗れたとき、南アフリカ代表は早く帰国する以外どうしようもない疲れ切ったグループとして見られていた。しかし、7日後にはサモア相手に6トライを挙げる46−6の大勝を収め、3日のスコットランド戦を控えて活気を取り戻しつつある。

ハイネケ・マイヤー監督は、けがで離脱したジャン・デビリアスに代わって卓越したSHフーリー・デュプレアを新主将に任命した。世界の年間最優秀選手候補に2度選ばれたこともある33歳のデュプレアにとって今大会は3度目のW杯出場。マイヤー監督は「フーリーには大きな信頼感を抱いている。19歳のときから指導しているが、当時でも彼のラグビー知識には驚いた。思っていた通り、彼はラグビーの天才だ。ラグビーの知識については世界中から尊敬を集めている」

「フーリーは私と違って口数は多くないが、本物の戦士だ。彼のような選手が必要なのだ。われわれは大会の初戦からプレッシャーの中にいる。チームメートは彼を尊敬していて、彼はフィールド上では自然にリーダーになる。彼は私が何を要求しているのかを理解している。最も大きなことは彼が勝ち方を知っているということだ」

デュプレアは今季終了後に引退する考えを明らかにしている。「主将に選ばれたということは大変な名誉だ。自分は言葉で盛り上げるタイプではないが、最前線からリードしていきたい」と静かに意気込みを語った。

スコットランド戦の登録メンバーには若手も投入した。太ももにけがを負った38歳で125キャップのビクター・マットフィールドに代わって23歳のエベン・エツベスがFW第2列に入り、22歳のルードベイク・デヤーヘルとパートナーを組む。また21歳のジェシー・クリエルが、デビリアスが残した空白を埋め、23歳のダミアン・デアリエンディと組む。

クリエル、デアリエンディと21歳のSOハンドレ・ポラードの若手トリオについて同監督は、経験が少ないことを気にしないようにと伝えたという。「低い経験値は闘志で補えるし、恐れを持たずにプレーできる。われわれには君たちが必要だ」と。

「チームの準備は整っている。3日は素晴らしいパフォーマンスを出せる気がする。まだプレーしていなかった選手は体調がピークに来ていて、ピーク時の選手は(相手にとっては)危険だ」

「私は監督に就任したとき、勝てるラグビーと負けるラグビーの2種類のラグビーしかないと言った。最近われわれは負けるラグビーをしていた。私は、われわれは自分たちの強みを全て出せたらどのチームにも負けないと言ってきた。いまもそう信じている」

「先週末、シニアの選手たちのリーダシップにより、われわれは6トライ挙げることができた。そのうちの4つはバックスによる得点だ。ハンドリングも素早かった。典型的な南アフリカのラグビーだった。けがを負った選手や調子がよくなった選手の多くは徐々に元に戻ってきている」

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