オーストラリア代表のマイケル・チェイカ監督は、現役時代は真正面からぶつかり、激しいプレーをするナンバー8として活躍した。だが、監督になってからは、相手を巧みにさばく術を身に着けたようだ。

ファッ ションビジネスや人事管理で大成功を収め、ラグビーではチャンピオンチームの監督を務める大富豪のチェイカ監督。オーストラリアがホストチームのイングラ ンドを倒せば、相手の本拠地でパーティーの終焉に追いやることも承知しているからこそ、この大一番に向けてこれ以上扇動するようなことはしない、と心に決めているようだ。

チェイカ監督が29日に開いた記者会見では、注目のイングランド戦を控えているとあり、質問が矢継ぎ早に飛んだ。この 日の会見に詰めかけた記者たちは、ホストのイングランドが1次リーグで敗退すればワールドカップ(W杯)はダメージを受けるかといった質問から、先週末のイングランド−ウェー ルズ戦でオーストラリアがイングランドと同じ立場であればトライを狙ったかといったものまで、監督を質問攻めにした。しかし同監督は、それらの質問を実に うまく受け取り、軽くかわした。
イングランドが1次リーグで敗退した場合「残念だが、それは私が心配する ことではない。私は大会主催者ではないし、イングランドチームにも関与していない。私はオーストラリア代表の監督を務めているだけで、われわれに及ぶ影 響、及ばない影響だけを理解している」と回答。

「質問回避をしようとしているのではなく、ただ単にわからないだけだ。これまでのところ、大会は良く運営されている。アイルランド−ルーマニア戦は9万人近くが観戦した。ここではラグビーがいかに人気のあるスポーツであるかを示しているし、 素敵なことだと思う」

イングラ ンドのクリス・ロブショー主将がウェールズ戦のロスタイムでPGではなく、トライを狙った末に25−28で敗れたことについて聞かれると、笑みを浮かべ「私は選手の決断は何でも支持する」

会見では、ウルグアイ戦で負傷したワイクリフ・パールーとウィル・スケルトンの離脱が発表されたが、これを受けて、10月3日の試合は劣勢になると思うかとの質問も尋ねられた。

「重要だとは思わないが、そう思わざるを得ない。われわれは相手の本拠地で戦うのだから。トゥイッケナムで雷が鳴り始めれば、それに備える必要がある。イングランドはあの競技場とは相性が良いので、われわれもそれに備えて、最高のプレーをして、結果を待つしかない」

「どんなチームでも、はね返す力がある。それがラグビーの楽しさだ。今週負けても次週にはまた復活してプレーする。W杯ではないかもしれないが、われわれも同じ 境遇にいたことがあるのでよく分かっている。イングランドはわれわれを倒せると強く信じるだろう。それが重要なことだと思う」

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