トゥイッケナム競技場で26日、今大会のこれまでで一番のビッグマッチに臨むイングランドとウェールズだが、どちらも静かに準備を進めることに集中している。

ともにオーストラリアとの対戦を残していることを考えれば、この勝負の敗者は1次リーグA組突破に黄信号がともる。

緊迫した雰囲気が予想される試合を前に、両チームは論争や批判から距離を置いて選手の動揺を抑え、感情の表現はトウィッケナムを埋め尽くす8万人に委ねることにしたようだ。
 
イングランドのオーウェン・ファレルとサム・バージェスの先発起用が激しい議論を巻き起こしている一方、ウェールズが有力チームであるとの肩書きは一部で切り捨てられている。
   
「この勝負に何が賭かっているかは分かっているが、つまるところはラグビーの試合。15人ずつでピッチは同じだ」と話すのはウェールズのSOダン・ビガー。

セットプレーキッカーのレイ・ハーフペニーやSHライス・ウェブス、CTBコリー・アレンなどキープレーヤーにけがが相次いだウェールズ。3人は大会欠場を余儀なくされている。

ウェールズのウォーレン・ガットランド監督は、陣営に漂う孤立感を、選手のモチベーションを上げるために利用する算段だ。

「僕らを切り捨てた全ての人に自分たちもやれるところを見せたい」とビガー。

一方でガットランドの敵将、スチュアート・ランカスター監督は、先発SOをジョージ・フォードからファレルに代えたことで元代表選手やメディアからこき下ろされている。

攻めの指針を捨て去ったとの声が上がる一方、ラグビー・リーグから移って代表キャップが3しかないバージェスを、これほどのビッグゲームでCTBに起用することは大きなギャンブルとの意見も聞こえる。

トゥイッケナムでの試合前日練習で、イングランドはメディア相手にだんまりを決め込んでいるようにも見えた。

自身の先発起用に批判的な意見が多いことについて、ファレルは「みんな言いたいことを言えばいい。自分が気になるのはチーム内の声だけ。外部の声は僕らには関係ない」と意に介さない。

仕事に集中

グレアム・ラウントゥリーFWコーチは、外部からの批判の影響で、イングランドに孤立感が高まっているのではとの指摘にイライラした様子で答えた。

「コーチや選手にとって仕事に集中することこそ大切だ。ワールドカップ(W杯)だし、それしか気にしていない」

「大きな試合だが、精神的に追い込んでいるとは思わない。我々の前進するためのメンタリティーだ」

「我々は素晴らしいチームだし、誰がピッチに立ってもうれしい。試合には23人で、大会には31人で臨むのがW杯だ」

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